蘭州
中山橋









中山橋を渡るとすぐに白塔山公園の入り口に出る。
入場無料。

来た路を振り返る。



白塔山へ登り始める。


踊っている人民。
地域柄、服装が中華色ではなく、西域文化が入っている。


「文明と風景は共にあり、調和と風景は共存する」。






市街地方面を振り返る。中央の道は中山路。
地天泰牌坊

地天泰牌坊主。山頂まで登るにはいくつかルートがあるが、ここで東回りと西回りに分かれる。特に何も考えていなかったが、東回りへ進む。


黄河の風景。

鳳林香袅牌坊

法西寺



これらの像は明らかに道教のものである。


白塔山は道教の山であることが分かった。

文昌宮

文昌宮。


三星殿

ここが山頂。



三星殿。


三星殿から見た白塔山裏側の景色。裏側は全く未開のままであった。
窋洞(ヤオトン)が見える。※ヤオトンー黄土高原地域の横穴式住居。

「各人はみな模範となる力を作り出し、人々はみな都市のイメージとなる。」
白塔寺

色々見ながら登ること約30分、やっと山頂に着いた!白塔寺入口。
白塔

白塔。


山頂から市内を眺める。

中山橋と中山路。


地蔵殿

白塔寺の中にある地蔵殿。

お土産物が売られていた。



絵画も売られていた。

なんか独特な技法を感じる。

中華文明ではない、西蔵文化を感じさせる。



そろそろ白塔山を下る。

五角亭

五角亭。


まだ踊っていた。
白雲賓館

白塔山公園を出て、北濱河中路を西側に歩いて5分ほどで白雲賓館に着く。

ここのホテルの中に、ロシア料理店がある。

ホテルの求人要項。募集内容項目が興味深い。


連絡先。
この後、前ページ記載の金城路拉麺店通りへ行き、食後、甘粛省博物館へタクシーで向う。
小西湖黄河大橋

金城路の拉麺店「白老七蓬灰牛肉麺」からタクシーへ乗り、甘粛省博物館へ。
気合を入れれば歩いてでも行けそうだが、時間節約でタクシーで。写真は黄河に掛かる小西湖黄河大橋を渡っているところ。このころちょうど12:00くらい。

ループ式立体交差点。

10分ほどで甘粛省博物館へ到着。博物館前の西津東路の様子。
甘粛省博物館

甘粛省博物館。

切符売り場。
身分証明書提示で入場券をくれる(無料)。パスポートを出したら窓口のおばちゃんが「日本人が何で来るの?」みたいなことを言われ、不機嫌な態度で舌打ちされた。

でも拒否される事なく、チケットをくれた。


博物館前の西津東路対面は近代的なビルが聳える。

この博物館のメインは2Fのシルクロード文明展であるが、1F、3Fは季節変動の展示展示がある。
シルクロード文明展以外興味がなかったが、呼倫貝爾に住む3つの少数民族(オロチョン族他)の展示があった。2013年夏に呼倫貝爾の海拉爾に行った好で少し覗いてみる。この写真の風景も懐かしい。


オロチョン族はこんな西洋人風のマネキンの体格ではなく、ずんぐりしている。



これがずんぐり体型。
オロチョン族貴婦人と白トナカイ。

10分ほどで流し、さっそく2Fのシルクロード文明展へ。

シルクロードの説明図。




子羊を食べる虎。


古代馬の頭。



後漢初代皇帝光武帝劉秀。
銅奔馬

「銅奔馬」
他の展示とは扱いが異なる、さすが!
福岡市博物館にある「金印」と同じ展示扱いだ!


実際には同じ甘粛省の武威市で発掘されたが、実物はここ蘭州の甘粛省博物館に保管されている。




実際直に見てみて超感動した!
これを見るだけでも来た甲斐があった。










後漢時代の医薬木簡。

後漢時代の医薬木簡。

レンガに書かれた絵。



食べて行くために大変な様子が分かる。










西域言語の経典。


西夏文字

一際興味を引いたのが西夏文字。


西夏(1038~1227)は仏教を厚く保護し、翻訳も盛んであったので、解読が進んでいる。
敦煌も一時期支配下においていたので、敦煌の莫高屈にもたくさんの西夏文字の経典が残されていた。西夏がモンゴルに滅ぼされた後、100年近くこの西夏文字が使われていた形跡があるが、その後、死語と化した。

北京の居庸関に雲台と呼ばれるラマ塔遺跡があり、そこに雲台建設の由来を記した理由が刻まれている。中国版ロゼッタストーンさながらで、漢字6種類の文字で刻まれている。その6種類の文字は漢字、ランジャナー文字、ウイグル文字、チベット文字、パスパ文字、そして西夏文字。
この雲台が建設されたのが1342年~1345年、西夏滅亡が1227年。国が壊滅した後、100年以上、西夏の文化は活きていた。

四川省北部などに居住する羌族の言語が、西夏の言語と近いらしい。
羌族の祖先は西夏と同じ党項(タングート)。






敦煌莫高窟の壁画の再現の様子。








出口の前はお土産コーナーになっていました。

銅奔馬のレプリカ。
大きいのは1000元以上もする。



これはいまいち何に使うのか分からない。



よく分からないが、このようなアップの写真を何人かが撮っていたので、自分も真似して撮ってみた。



ポタラ宮殿のクッションカバー。






どうでもいいお土産写真をパシャパシャ撮っていたら、店員がやってっ来て注意された。なので店を出る。

出口。

マイペースで回って1時間半くらいだった。
その後の旅行で、同様の展示物がある烏魯木斉の新疆博物館、新疆和田の和田博物館、吐魯番の吐魯番博物館、銀川の寧夏博物館へ行ったが、個人的に甘粛省博物館が一番見応えがあると思う。是非、また再訪したい。

甘粛省博物館前のバス停へ行くと、五泉広場行きがあったので乗り込む。

理由は分からないが、何故かバスは無料だった。



途中、蘭州飛天大酒店前を通った。今回、このホテルも宿泊候補としていたが、立地の面で辞めた。C-trip
でibisと価格がほとんど変わず、オフシーズン価格で300元以下であった。
五泉広場

甘粛省博物館から30分以上かかって五泉広場へ到着。

中国式焼きクレープ屋。

久しぶりに見たドラム缶焼きいも。
以前、冬に中国に来た時よく買っていたが、その後、ドラム缶は何かしらの化学物質が入れられていた可能性があり、危険度が高い!との情報を得て、買うのを止めた。

この五泉広場周辺にも地場の拉麺店が多い。「穆萨」とはイスラム語の音訳漢字である。

ここは一見連鎖店風の店であるが、結構人が入っていた。

中国でおなじみの糖胡芦。
なんと今時1串1元で売っていた。とても驚いた。一瞬、買ってみようと衝動に駆られたが、止めた。昔1度だけこの糖胡芦を買った事があるが、決して美味しいものでもないし、歯にくっつくので進んで食べたくはない。

寒かったので、近くにあったDicosで熱珈琲を買う(6元)。味が超薄い。


タバコをくわえながら、売れない風船を売っている。
超余計なお世話だけど、いい年した大人がこんなもん売っていて、生きていけるのでしょうか?


拉麺店多し!

そして五泉山公園前のこの広場の下には鉄道が通っている。

線路を見ている人が多かったので、自分も覗いてみた。すると向こうから列車が走ってくるのが見えた。


蘭州から更に西へ向かう列車。どこ行きかは見えなかった。

五泉広場にはいろいろなものが売られている。

五泉山公園

五泉広場を10分程歩いて突き進むと、五泉山公園の入り口に到着した。

検問みたいな柵があったが、入場無料であった。

入口前の広場の様子。

霍去病 像

前漢第8代皇帝の武帝から寵愛を受けた武将・霍去病の像。

彼は前漢建国以来の宿敵である匈奴討伐で功績を挙げ、大司馬まで昇進したが、若干24歳の若さで病死した。





この公園は五泉山公園と名前に「山」が付くだけあり、公園の敷地が山の斜面へと続いている。


少し上の方へ登ってみた。






霍去病と時代は2000年近く異なるが、清末の欽差大臣 左宗棠も祭られていた。
彼は太平天国を平定し、その後、新疆奪還へ尽力した。


左宗棠の西域遠征の様子。




蘭州市内を一望できる。

五泉山公園内に動物園があった。

公園内は無料であるが、動物園は入場料10元徴収される。
入場券の写真にパンダも映っているので、パンダもいるらしい。

さっそく熊猫館(パンダ館)があったので、入ってみる。

パンダの説明図。

しかし中にいたのは風太一匹のみ。なんかやられた感じがした。

その他いた動物。熊。



狼。

ホワイトタイガー。


カンガルー。

禿鷹。こちらはチベット鳥葬で主役の鳥だ。

豹。


アルパカ。

東北虎。

お土産屋。総じて五泉山公園の動物園は入場する価値が無かった。30分ほど時間をロスした。

五泉山公園を後にする。

最後にもう一度、霍去病像。
16:30頃、五泉山公園を出た。
メイソウ

昨晩「メイソウって何?」と思っていたが、ここにもあった。早速中へ入ってみる。

10元、15元、20元の価格帯で統一されているのものが多く売られている。

「メイソウ」とは、日本でいう100円ショップまがいの店でした。
新西蘭・岩焼乳酪

「ニュージーランド焼き乳製品」とでも訳せるかな?シュークリームとエッグタルトが売られていた。

シュークリームは漢字で「泡芙」と書く。

小腹が空いたので、エッグタルを買ってみた。

3個で10元。

残り2個は翌朝食べた。


そろそろ時間なので、五泉山公園前の五泉広場から蘭州駅までタクシーで行くことにした。10元。

タクシーへ乗車したが、同時におばちゃん2名が割り込んできて相乗りになった。

蘭州駅へ向かう。距離的には数㎞で、遠くはない。

車の前方部をよく見ると、何かがくっついている?もしやこれは?!

「んちゃ!」
なんでこんなところに則巻アラレが?!
「おはこんばんちは!!」

相乗りだったせいか、蘭州駅駅手前で降ろされた。
「馬子禄牛肉麺」蘭州駅前店

メーター使わず10元取られたのに、駅まで行ってくれず、ちょっとムカついたが、大きな発見があった!
なんとここにも「馬子禄牛肉麺」があった!本店は駅から遠いが、ここは駅近である。
今後列車の乗り継ぎとかで来たとき、ここへ来よう。
(→これから2年後、実際に行ってきた。)

「馬子禄牛肉麺」以外にも、駅周辺は牛肉麺店がメチャクチャ多い。
特に蘭州駅前の左手側(五泉山公園、蘭州西駅方面)。





蘭州駅で下車すれば、拉麺店を探すのに困ることはまずない。ちょっとした時間でも、本場蘭州拉麺を楽しめる。


蘭州駅

17:05頃、蘭州駅。

駅前広場の様子。

武警もいるが、昨年の新疆ほど厳重体制ではない。

早速入場する。先ずは第一関門の検札。

第二関門の検札。
第二関門で終わった。昨年のウルムチ駅では第三関門まであった。


待合室の様子。


待合室にあった絵画。

改札は自動改札であった。



Z76 北京西行きに乗車する。

ホームへ。

Z76 西寧→北京西行き。

物売り。
ホームで見かけるこのような様子は20年前と変わらない。





軟臥の様子。自分のシート席は左上段。



洗面室。

車内モニターが付いていたが、結局何も見なかった。

何度も乗っているのに、毎回写真を撮ってしまう。


甘粛省地ビールの黄河ビール。10年ぶりに留念購入したが、喉が痛く、体調不良で飲まなかった。



17:51定刻に出発。

蘭州を離れる。
窓が汚くて綺麗に撮れない。



過ぎ去るホームに旅情を感じてしまう。

さようなら、蘭州!
今度はいつ来れるであろうか?

でも蘭州観光はもういいかも?!

どこかへ行く乗り継ぎで来るかもしれないが、その時は「馬子禄牛肉麺」だけ行こう!
(2年後、実際その通りになった。)



隣の食堂車を突っ切り、硬座車両へ。車内の様子、空いている。素早く写真を撮ったが、車掌にすぐに追い出される。自分の車両から出るなと。

食堂車の様子。
自分は中国の火車の食堂車で食事をするのが好きなのであるが、この時は何かそんな気分じゃなかった。

菜単(メニュー)。
1品とご飯セットで50元近くする。超高い!!

高いし気分が乗らず、迷っていたら、出来立てホカホカの弁当販売が来た!おかずが4種類入っていて30元。ここで食べていいとのことで、弁当にした。味はと言うと・・こんなもんだろう!という感じである。

部屋に戻ると夜食の販売が来た。ショボいし高い!もちろん頼まなかった。

持ってきた荷物。
帰路関空到着時間が遅く、終電に間に合うか心配なため、荷物を預けなくてすむよう極力少なくした。

電車の中で食べようといろいろ買ったが、喉が痛く、結局これらは食べなかった。
体調も良くないため、明日に備えて19:00頃に寝た。
寝たのが早すぎたせいか、深夜2:30頃、目が覚めてしまい、大変だった。
その後、なんとか朝まで二度寝した。