カシュガル(喀什)
カシュガル駅前

カシュガル駅前。


駅前は3重の柵が作られ、ここも装甲車を配備し、完全武装した武警が厳重に警備している。

下車した乗客は即、駅から出される。問答無用で駅に近づくことは出来ない雰囲気だ。



以前はこんな柵なかったのだろう。



タクシーは決められた場所で待機している。


呼び込みは全くしつこくはない。
自分も呼び込みを受けたが、「自分はバスで行く」と言うと、運ちゃん達はあっさり引き下がっていった。

タクシー乗り場の後方にいくつかバスが止まっていたので、歩き方を参考に28路バスに乗車。
なんかウルムチのバスとは全く雰囲気が異なる。

それとバス中、独特に匂いが充満している。
なんの匂いかというと、香辛料をたっぷりかけた羊肉串の匂いだ!
初めて韓国へ言ったとき、ホテル周辺がキムチの匂いがしたが、それと似たような感じだ。
本当に羊肉串の匂いだ!

出発。

バスの先頭に座り、そこから撮影。

どこで降りるべきか分からないが、予約してあるホテルは大観覧車近くなので、それが見えたら下車しよう。バス料金は1元。

バスの中のモニター画面なのだが、国航でも同じ放送をやっていた。

ただし国航のとは少し違った。

漢服を纏ったこの子。

突如、バリバリのウイグル語を話し出した。



人民東路



カシュガル駅を出発して20分くらい。

大観覧車が見えた!ということは、この通りは人民東路。
次の停留所の「農業銀行家属院」で下車した。

ハンバーガー兼洋食店。下車したところは洒落た店が多かった。
旧カシュガル国際バスターミナル

人民東路を人民広場方面に歩いていくと、天南路の長距離バスターミナルが見えたので、明日のタシュクルガン行きのチケット先に購入しに行く。

しかし閉鎖されていた。

今年6月16日、ここから19km近く離れた郊外の広州広場隣へ移転されていた。
とりあえずホテルへ向かう。
人民広場

人民広場へ到着。


いたずらされている。

ホテルが見えてきた。今回宿泊する「天縁商務酒店」。
天縁商務酒店

「天縁商務酒店」。新疆内に多くあるチェーン店ホテルである。

7月初めelongで予約し、現地払い211元であった。着いてみると標準房200元キャンペーン中で、自分の部屋も200元になった。

昼食を食べに、ネットで見つけたウイグルレストランバスで「欧日大」へ行く。ホテルと同じ人民東路上にあり、駅へ戻る方向にあるので、先ほどと同じ28路のバスで行く。

老城区四小から一駅の「東湖賓館」で下車。
ウイグルレストラン「欧日大」

道路対面にあった欧日大に到着。


入口が良く分からず、人の家に入ってしまった。すると中から子供が出て来た。

この子がお店の入口まで案内してくれた。
この子のおじいさんが欧日大のオーナーらしい。
ウイグル族の子であるが、きれいな中国語(普通話)を喋れていた。
今回の旅行を通して分かったが、双語教育が進んでいて、今の若者は少数民族でもみな、きれいな普通話を話している。


イスラム式かウイグル式かよく分からないが、中華圏とは異なる雰囲気。

内装はとても豪華である。さっそくラグメンを注文する。

ラグマンという方が現地語に近いが、メニューには単に「拉麺」(欧日大拉麺)と書かれていた。ウルムチの店や歩き方では、ラグメンは漢字で拌麺と書かれていたのを見たが、ここでは拉麺=ラグメンである。この後行くタシュクルガンでも同じであった。

拉麺を頼んだが、店員にこの辺のヨーグルト食べたこと無いでしょ、是非食べてみて、と薦められたので、注文してみる。
これもなんのヨーグルトか分からないが、これはこれで美味しかった。
ちなみに店員はみな20代以上ウイグル族で、普通話は片言レベル。
新疆名物「ラグメン」

そしていよいよ拉麺の登場。初ラグメンである。

麺の上に豪快に具をかける。

食べる!
トマトベースの味でさっぱりしていて、麺は讃岐うどんににているようで異なるが、とてもコシがある。牛肉麺の麺とも違う。
とっても、とっても美味しかった!!
感動した、ここへ来て本当に良かった!!!




欧日大からカシュガル博物館まで1km程なので歩いていく。

カシュガル博物館

欧日大から徒歩15分くらいで到着した。

かし現在改修中で10月まで閉鎖中、残念。
この近くに、歩き方で紹介されていた「米蘭」というレストランがあるので探してみる。


見つからなかった。
この辺、建替えが進行中で、無くなったかもしれない。


この後、香妃墓へ行く。

博物館前から香妃墓までやや遠いのでタクシーで来た(10元)。
運ちゃんはウイグル族で、普通話は伝わりにくい。会話にならないが、地名の単語は理解できるようだ。
こちらもウイグルに行って、ウイグル語が理解できずに申し訳ないのだが。






香妃墓(阿巴克霍加麻扎)



門のタイルの模様。


香妃墓とは、阿巴克霍加麻扎(アパク・ホージャ墓)のことで、新疆イスラム教白帽派の領導アパク・ホージャとその家系の陵墓。
清朝乾隆帝のウイグル族出身の王妃(和卓氏)もここに葬られたと誤伝され、香妃墓と別称が付いたらしい。
実際のウイグル妃のお墓は河北省清東陵の乾隆帝陵墓裕陵内にある。

入場券売り場。変な場所にあり、なかなか見つからなかった。

入場券30元。





タイルの模様。


外壁の模様。



内部撮影は禁止で、係員が見張っている。なので外から撮ってみた。




廟の後ろには一族のお墓がたくさんあった。









香妃墓の説明。読めない。ウイグル文字は漢字と逆で、右から左へ読む。

漢訳文。どっちが原文だろうか?














香妃墓の見学を終え、少し付近を探索。

周辺全て取り壊しが進行中。

你好!と声をかけてみた。

你好!と返ししてくれた。
「何族」と聞いたら、もちろん「維族!」(ウイグル族)。



5年後に来たら、この辺、雰囲気が一変しているだろう。






ウイグル式建築物に翻る五星旗。

香妃墓からバス停までは10分くらいの道のりを歩く。


行きはタクシーで入口まで連れて行ってもらったが、ここへ初めてバスで来る分かりにくいかもしれない。


20路のバスがあるが、たまたまホテル近くまで行くことが分かり、一旦ホテルに戻ることにする。
老城区中国郵政停留所

20路のバスでホテル近くまで1本で来れた。

少し部屋で休み、その後、「フス・ハズ・ジャジェブ墓」へ行く。

少し休んだ後、「フス・ハズ・ジャジェブ墓」へ向かう。ホテルから近いので、人民広場を横切り歩いて行く。


「歩き方」によると、この小学校の敷地にあるらしい。だけど中へ入れない。

門のところに指名手配者らしい写真が掲示されていた。
ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓 (王素莆・哈斯・哈吉莆麻扎)

小学校を半周して、見つかった!
ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓(王素莆哈斯哈吉莆麻扎)。

入場料は30元。口コミ評判が良くなく、外から中の棺も見えたので(見るものはこれだけらしい)、中へ入るのは辞めた。見学終了。

門壁の模様。



体育路を歩いて解放路へ。


近くの体育路バス停から次なる目的地、エイティガール寺院までバスで行く(1元)。8路のバスで4つ目。

エイティガール寺院広場付近

着後、先ずは周辺を探索。いろんな商店が集っており、非常に賑わっている。


ウイグル帽の店。








ウイグル風の建物であるが、全て新しい。昔からあるというような建物ではない。
この一帯、全て再開発、再建済みのようだ。


ネットでよく見る歯医者の看板。









床屋。


ウイグルのナン。

店にもよるが、大体1つ2、3元。

はっきり言って、これ日本で買いたい。ここで買っても、食べるタイミングが無い。






アイスとアイスを食べている人を見て、つられて買つてしまう。

大5元、小3元。大を買った。こういうような感じでアイスを売っている店はよく見かけた。
味はヨーグルト風味でそこそこ美味しい。

こんな設備で作られている。






エイティガール寺院広場にいた観光用のラクダと馬。

中国語で「瘦死的骆驼螺头比马大」という諺がある。日本の諺の「腐っても鯛」と同じ意味だ。
馬とラクダを同時に見て、改めてそう感じた。比べるとラクダってデカい。

さっそく寺院内を見学する。

エイティガール寺院(艾提尕清真寺)


ここは入場料20元。前の2箇所に比べ、10元安い。


エイティガール寺院の説明文。





熱心にお祈りしている。













ミニの半ズボンを穿いていた女性が入口の係員に呼び止められ、注意を受け、上着で足を隠していた。

手前の女性も係員に「これでいいでしょ」と言い、緑の布を下半身に巻いていた(透けているけど)。
つまり女性は、膝上を露出した状態で寺院に入ってはいけないらしい。

1時間ほど見学して外へ出て来た。

この後、歩き方に紹介されていた「売売提熱衣木阿吉快餐」を探す。
広場横を通っている諾貝爾希路にあるらしい。


10分くらい彷徨った。
売売提熱衣木阿吉快餐

そして見つけた!「売売提熱衣木阿吉快餐」。

ちょっと迷う。この通りに同じような飲食店が数多く並んでいる。他店の方が客が入っていたりする。漢字表記が一切ないウイグル拉麺屋もある。「歩き方」にも口コミにも載っていたが、特別な店という訳ではなさそう。

店内の様子。
5分くらい、店の前で考え、とりあえず食べ比べしてみようと入ってみた。北京時間17:00ころであるが、新疆時間だと15:00。夕食時でもなく、客が少ない。

菜単(メニュー)。
新疆名物「ラグメン」

拉麺の小(8元)を食べてみた。小でも量は十分。ここの面はきしめんみないに幅広。味はというと値段相応。お昼に食べた欧大日には及ばない。



この後、22路のバスで高台民居がある東門(吉扎爾)へ行く。



東門バス停目の前。奥の方が高台民居。周辺は一掃され更地化されている。



カシュガル大バザール(大巴扎)

バザール(大巴扎)入口。
中へ入ったが、購買意欲をそそるようなものはなく、エイティガール寺院周辺にも似たような雑貨の店があり、写真は撮らず、すぐに出て来た。

高台民居



この橋を渡って高台民居へ入る。


普通に人が暮らしている。

入場料と取るとか、時間制限があるとか、いろいろ口コミを見たが、とにかく入ってみる。特になんの制限もなかった。










坊主頭の女の子。
ウイグル族の女の子は小さいとき、誰でも一度は坊主にするらしい。
将来綺麗な髪の毛が生えてくるようにとかの理由で。

ポーズを取ってくれた。

迷路のようで、どこを歩いているのか全く分からない。適当にぶらつく。



赤ちゃんが寝ている。


このような土産物屋も何件かあった。

何で、ここでこのような場違いなものを置いているのだろう?










さっき外から見えた赤ちゃん。
同じところを通ったら、後ろから「ニーハオ」と声が聞こえ、「コンチハ」とも聞こえた。

この子に声をかけられた。
この家もお土産屋を兼務していて、手に持っているウイグル式?のウチワと買わないか?と進められた。
普通語はOK。ちょっと話をすると、ここに住んでいた親戚のお姉ちゃんが日本へ留学しているとのことで、
「もしもし」と「コンチハ(こんにちは)」の2つの日本語を知っていた。
結構電話は掛かってくるらしく、普通話の「Wei」は日本語では「もしもし」と言うんでしょ、と言ってた。
普通語は学校で学習したといい、普段んはウイグル語で話をしているという。
それよりも、適切な言葉が見つからないが、ここに住んでいても日本へ留学出来るんだ、と思ってしまった。





1時間くらい見学した。ほとんどの路地を通って見学したかもしれない。満足した。
観光客は西欧人1組と漢族1組くらいしか出くわさなかった。







老城地区

老城地区入口の時計台。これも新しい。
まだまだ明るいし、時間もあるので、探索してみる。

高台民居の前に老城という地区があるが、いまいちここがどういう地帯なのか分からない。

老城という名前だけど、街並みはやはり全て新しい。取り壊し後、再開発したのであろう。古い面影は全く無いが、建築物全てがウイグル調になっている。

自分がどの辺にいるのか分からなくなってきたが、適当に探索する。






ちょっと不安になるが、時々タクシーを見かけるので、いざとなればタクシーを拾ってホテルに戻れそう。






20分くらい歩き、見覚えのある景色に戻って来た。
エイティガール寺院広場

適当に歩いていたのだが、さっきいたエイティガール寺院の広場に辿り着いてしまった。

時間は20:30頃。この時間帯、屋台で食事している人が多い。新疆時間で18:30頃なので、地元の人にとってはこれからが食事時なのだろう。

さっき来たときはこんなにぎやかではなかった。

いろいろ美味しそうなものが売られていたが、さっき拉麺と食べてしまったので、お腹は空いてなく、食事はしなかった。







さっきと同じ店でまた買ってしまった。今度は小(3元)。



ここからホテルまで歩いて戻れそうな距離なので、帰りは歩いて戻る。








天縁商務酒店

15分くらいでホテルに到着。意外と近かった。

写真はホテルの部屋から撮影。北京時間22時頃。

明日は朝一でタシュクルガンへ行くので、もう就寝しよう。

だけど外がまだ明るくて寝られない!