北京市

北京/天安門周辺と入場失敗 2023年夏の北京旅行③

北京

珠市口西大街

留学路という小さい路地を出て、珠市口西大街にでた。この通り、初めて来た時は単なる普通の小規模な道路だったけど、今や幹線道路と化している。

舗道もきれいに整備されていた。

道路脇の壁にあったスローガン。

前門大街

留学路から徒歩10分程度で前門大街の入口へ着いた。
検問所があり、身分証をスキャンし顔写真を撮られる。パスポートは機械に対応していないため、検問員に見せると、中身をあまり良く確認せず、通してくれた。パスポート対応は面倒なのかもしれないが、日本のパスポートであっても警戒や嫌な顔はされず、普通に通してくれて有難かった。

ここ前門大街は2008年の夏季北京五輪前に大改修され、歩行者天国になった。歩行天になってから初めて来た。歩行天になる前は何度も来たことあったが、その時の面影は影形共にない。

ローソンがあった。大都市では結構よく見かける。漢字で「羅森」と書く。

路面電車も走っているらしいが、自分が来た時は走っていなかった。

献血センターがあった。

漫心ホテル。中はかなりお洒落だ。フロント隣は喫茶兼バーになっている

大柵欄

前門大街を垂直に横走る大柵欄通り。今回探索はしなかった。

「都市處」焼売館

北京老舗の焼売のお店。

創業は1738年と歴史がある。

清の乾隆帝がお忍びで来て食事し、「都一處」と名付けたことで有名。

ちなみにこの時、朝9:30頃でまだ開店してなかった。

観光客が店の前で群がり、ガイドがお店の由来を説明していた。

「東来順」前門店

清末からある北京老舗のしゃぶしゃぶの店。後日ここで夜、食事した。

こちらは東来順の羊肉串を売る売店。朝早いのでまだ開店していなかったが、後日、夕方来たら行列が出来ていて大盛況だった。

「全聚徳」前門店

こちらも北京ダックの老舗「全聚楽」の前門店。「都一處」、「東来順」、「全聚徳」と北京の超老舗店舗が3軒隣り合わせで並んでいる。

この日のお昼、前門店でなく王府井店で食事した。自分は全聚徳のダックが好きで、北京へ来たら必ず食べているが、最近は新興の北京ダックの店が台頭し、地元の人の足は遠のいているらしい。他の店で食べたことないので分からないが、自分は昔からここへ通っているので、全聚徳を応援したい。

全聚徳を過ぎると、正陽門が見えてきた。

正陽門

正陽門。
天安門広場の南側に位置している。この門の前の通りは「前門」と呼ばれ、明、清時代から繁華街として栄えていた。

Wilipedia出典

正陽門はもともと、北京内城正面に当たる城門であった。北京は内城と外城の城壁に囲まれた街であったが、中華人民共和国建国後、北京新都市の街造りの妨げになる理由で、ほとんどの城壁は撤去され、一部の城門だけが残されている。ちなみに内城のほぼ真下に地下鉄2号線が走っている。

正陽門は有料で一般公開され、楼閣へ登れると思うが、今日はその予定がないのでパス。結局、楼閣へ登ることはなかった。

今日の目的は天安門広場へ入り、その後、故宮博物院を見学すること。そのため天安門広場へ急ぐ。

前門に「北京坊」という新しく小洒落たミニモールが出来たが、あまり興味がないのでスルー。

毛主席記念堂

正陽門の裏手に毛主席記念堂が見える。ここには毛沢東の遺体が保管されていて、午前中一般公開されている。

地下道を2回潜り、天安門広場側へ行く。

2回目。

天安門広場の西側へ来た。
事前登録による入場制限があるのは知っているが、その登録方法についての情報が無く、とりあえず行って直接確かめるしかない。

後方にある白テントが第一検問で、団体客に紛れて難なく突破で来た!
「なんだ、余裕じゃん!」と思ってしまったが、そんな甘くはなかった。

横から見た毛主席記念堂と正陽門。

前方に第2検問あり。

ここで完全にOut!個人だろうが、団体だろうが、各自スマホで登録したQRコードをスキャンしなければ通れず、ここで敢え無く撤退!!

しかし予約方法の情報を入手できた!
このQRコードをスキャンすると、予約画面が現れる。当日予約は不可で、入場希望日の一日以上前の予約が必要。当日予約は不可なので、今日は入れないことが確定した。あとで何回か予約を試みたが、天安門広場、毛主席記念堂、国旗昇旗、降旗の予約サイトは常にパンク状態で、アクセスできず、今回の旅行で天安門広場内に入ることは出来なかった。

天安門広場の入場予約案内 天安門広場の入場予約案内 2023年現在、天安門広場に入場するには、ネットで事前予約が必要です。予約手順は以下の写真の通りです...

今日は天安門広場内へ入れないことが判明したので、故宮博物館へ向かう。以前は天安門広場から天安門をくぐり、歩いて故宮博物院の入口がある午門まで行けたのだが、現在は不可だ。2012年の某テロ事件以来、天安門は一般人の立ち入りが出来なくなった。

北京地下鉄2号線

徒歩で天安門広場を通り抜けるのは不可だったので、地下鉄で「前門」駅から「天安門西」駅へ移動する。

ここで地下鉄1号線へ乗り換え。

天安門西駅を出て南長街へ

地下鉄1号線「天安門西」駅を出て、故宮博物院の入口である午門へ向かう。後で知ったが、現在、故宮博物院へ行くには「天安門東」駅を出て、「東華門」から入城するのが一般ルートである。

中山公園(西門)

行列の流れに沿ってき来たが、午門へ行くには「中山公園」を突き抜けないとかなり遠回りするらしいいので、入場料3元を払い、中山公園に入る。

ちなみにここは事前予約不要で、難なく簡単に入れた。

中山公園の案内図。

市のど真ん中にあるが、のどかな雰囲気の公園で散歩している人がそこそこいた。自分はここでの観光や散歩は目的としていないので、ひたすら午門を目指す。

中山公園(東門)

5分程歩いて出口で出た。

故宮博物院入場口(紫禁城午門)

午門へ到着。

「天安門西」駅を下車し、ここまで歩いて40分ほど掛かった。

地球の歩き方・北京の最新版は2019~2020年度版で、そこには外国人用に当日券の窓口があるとの記載があった。それから状況が大きく変わっているはずで、期待はしていなかったが、やはり当日券窓口は無かった。

しかし左側に人が並んでいる列があり、券売窓口らしいものがある。もしやと思い、自分も並んでみた。
9歳以下の子供と60歳以上の老人及び障害者は入場料が無料になるのだが、ネット予約は支払いまでが一貫しており、無料対象者が無料で予約できないシステムになっている。そのため、その無料券(バーコード)をもらうために、その家族が代理で並んでいるか、ネット予約済の外国人が代金支払いのために並んでいるかだ。

当日券が購入できるとの期待半分で、超炎天下の中、自分も傘を差し40分程並んた。暑すぎて、汗が滝のように出て、並んで待つにも忍耐が必要だ。

自分の番が近づいてきたが、上の文字が痛く目に付く。

「故宮は当日券を販売しません、必ずネットで(一日以上前に)予約して下さい。」

自分の番がきて窓口に行き、予約してないことを告げると、やはり予約が無いと券は売れないとのことであった。

「画面のQRコードをスキャンして予約して」と言われるが、Alipayは準備していたものの、WeChatのスマホ決済は準備していなかったので、「自分は外国人でWechat決済ができない」と答えると、一枚の紙をくれた。

北京故宮博物院のE-mail予約案内 ...

紙に記載されたメアドに必要事項をメールし、返信が来て予約が確定すると、こちらの窓口でチケットが購入できる。クレカ、現金での購入も可能とのことだった。本日の見学は無理だが、後日、これで間違いなく見学できることを確信した。手間はかかったが、思わぬ収穫があり安心した。※実際に翌水曜に再訪し、故宮見学が出来た。

現在、承乾宮は修復中で非公開らしい。故宮は毎回来る度にどこかしらの建物が修復中で入れない。

端門

天安門と午門の間にある端門。

後日改めて出直すことにした。せっかくここまで来たので、天安門城楼へ登れるか確かめに行く。

天安門裏側

端門を潜り、天安門の裏側へやって来た。

天安門城楼へは有料で登れるが、ここもネット事前予約が必要で、当日予約は不可。

予約は1日前~7日前を受け付けている。

結局この日は土曜日で、よく水曜に故宮見学のため再来場したのであるが、その日の予約が満員で、今回、天安門城楼に登ることは出来なかった。

天安門の後ろから天安門広場を眺める。人民英雄記念碑と毛主席記念堂が見えた。

ここは立ち入り禁止区域なので、じっと立ち止まって眺めていたり、カメラを向けていると、警備の公安に注意される。度が過ぎると連行されかねないので注意が必要だ。

東華門

天安門に続き、本日の故宮博物院見学も諦め、東華門経由で故宮を後にした。
もう1か所、この近くで比較的入れいそうな場所を思いついたので行ってみることにした。

東華門大街

「東華門」から東華門大街へ抜ける。

さっきから故宮周辺を歩いていると、このようなコスプレイヤーを結構見かけた。

このようなレンタル衣装店が故宮周辺にある。京都でも貸し浴衣店があり、着物や浴衣を着て観光している人をよく見かけるが、ここも同じだ。いくらするのか知らないが、自分にはこれを着て観光する勇気はない。

中国国家博物館

紫禁城東華門から徒歩20分程で中国国家博物館へやって来た。中国の博物館は2008年から入場無料となっている。

前方に結構な人が、、、行列が出来ている。

ここも事前予約が必要だった。

過去一度来たことはあるが、ここは中国屈指の博物館で、非常に見応えのある。後日、ネット予約して再訪しようとしたが、結局予約枠が取れなかった。

北京には数多くの観光地があり、敢えて夏シーズンにここへ来る人は多くないであろうと大勘違いしていて、考えが甘かった。子連れの家族も多く、毎晩ネットで空き状況を見ていたが、北京滞在中、空きが無く予約が取れなかった。

列に並んだものの途中で入れないと分かり、敢え無く退散する。

天安門

中国国家博物館前から天安門を眺める。

この近くにも天安門広場へ入場する検問所があった。

天安門広場の入場予約案内 天安門広場の入場予約案内 2023年現在、天安門広場に入場するには、ネットで事前予約が必要です。予約手順は以下の写真の通りです...

天安門前にも観光客らしき群衆がいるが、外は炎天下で、Tシャツは汗まみれになり、あそこまで行って確かめる気力が無くなった。そもそも天安門広場に入場できなければ、あそこまで辿り着けなっかも知れない。今日のところ天安門周辺の観光は諦めた。

北京飯店

ある程度、こうなることは覚悟していたが、3年9か月ぶりに中国へ来て、北京観光初日にいきなり4か所門前払いを食らうと、さすがに気持ちが萎えてくる。これから1週間、大丈夫か?お昼を過ぎていたので、王府井の全聚徳へ行くことにした。北京ダックを食べて気持ちを切り替えたい。

北京飯店。
北京の老舗ホテルで、以前は北京で最高級のホテルであった。外観の雰囲気は昔から変わっていない。

なんだかんだとここには過去一度も宿泊したことが無い。部屋もピンキリだと思うが、オフシーズンであれば1000元以下で宿泊できると思う。

今更ながら気が付いたが、北京飯店にはオリジナルのマークがあり、「北京」の文字を図柄にしている。