北京市

北京/東方飯店と天橋街道 2023年夏の北京旅行② 

北京

北京南駅に到着

天津駅からノンストップで所要30分、北京南駅へ到着。

2019年4月に同じルートで北京南へ来た。約4年3か月ぶり。

地下鉄乗り場へ急ぐ。

地下鉄4号線北京南駅

ここは有人の切符売り場兼案内所。北京の人は地下鉄アプリを使い、スマホで地下鉄に乗車している。または自動券売機があるので、そこでも切符は購入できる。敢えてここに並んでいるのは、地方から来て地下鉄事情を知らない人か、特殊な事情がある人だ。自分もその一人で、ここに用事がある。

自分は10年前に購入した北京の交通系カード「一卡通」を持っていた。ある一定期間使用しないとロックが掛かるため、その解除をしてもらった。無事にロック解除ができ、前回の残金96元も残っていて使える状態になった。今回9日間滞在するので、念のため100元チャージもした。スマホ決済もチャレンジしようと思ったが、こちらの方が非常に楽である。日本のSUICA、PASMOの交通系カードのように、自販機やコンビニでは使えないが、北京では利用頻度の高いバスも使用出来る。実際にこれで市内の地下鉄、バスを結構乗り回し、遠距離では明の十三陵へ行き、八達嶺から北京へ戻ることも出来た。

・現在「一卡通」は中国の身分証と紐付けされ、外国人は購入出来なくなったようです。 
 旧式のものを誰かに借りたり貰うか、メルカリ等で購入するしか取得方法はないようで
 す。
・北京の地下鉄自動券売機も身分証をかざす必要があり、事実上、外国人は自動券売機
 で切符の購入は出来ないようです。そのため「一卡通」を持っていない場合は、有人
 の切符売り場で購入するしか方法がないことになります。

ちなみに北京以外、香港、上海、重慶の交通系カードも持っている。将来的に使い道がないと思っていたが、十分に使い勝手が良い。

ホテル最寄りの虎坊橋まで1回乗り換えの3駅。

「陶然亭」駅。ここには陶然公園という大きな公園がある。

「菜市口」駅到着。清の時代ま野菜など売る市場であると同時に、処刑場も兼ねていた。普通の市場で刑を執行していたのである。

ここで地下鉄7号線に乗り換える。

地下鉄7号線で1駅。歩いても行けると思うが、暑いし、荷物があるし、その気はない。

「虎坊橋」到着!

地上へ出てきた。

ちなみに虎坊橋がある地域は北京のどの辺んかというと、上の赤枠の地域である。

この辺は「天橋街道」と呼ばれる地区で、昔、天橋は地元庶民の飲食店、市場などで栄えていた。今は開発され、その面影はない。自分は初めて北京に来た時、この地区にあった「天橋賓館」(廃業)に宿泊し、それ以来、北京に滞在する時はこの近辺に宿泊している。

虎坊橋駅を出てすぐ、珠市口西街沿いにあったホテル。胡同を改良して建てられたホテルの様だ。とても斬新な感じ。

万明路

5分程歩いて右折し、万明路へ入る。とても懐かしいが、閑散としている。以前は両脇の店舗は飲食店などが入り、結構賑わっていたが、今はほぼ全て空き店舗となっていた。

東方飯店

東方飯店到着!

ホテルの入り口。
以前、ホテル前はタクシーの溜まり場と化していたが、今はタクシーは一台も待機していない。慢性的にタクシー不足となっているのと、DIDIが普及し、北京で流しのタクシーは拾うのは難しくなった。

フロントの様子。

2Fの COFFEE SHOPは朝食会場にもなっている。前回行こうとしたがタイミングがなく行かなかった。今回も結局行かなかった。

ここ東方飯店は1915年民国時代に建設された老舗ホテル。

フロントに飾られている絵画。当時の数多くの著名人が東方飯店に宿泊していたらしい。

魯迅先生もその一人で、熱く語っている。

自分の部屋は9F。

部屋の前に椅子が置いてあった。

部屋の様子。Trip.comで1泊500元。

おひとり様であるが、部屋は26㎡と開放感がある。

ちょっと旧式感があるが、十分快適だ!

バスタブはないが、きれいで清潔である。

窓から見た景色。この時19:30頃。ホテル周辺は近代的な建物は少なく、従来の胡同が立ち並んでいる。

蘭州人家

到着日、前門か王府井へ行って食事しようかも迷ったが、明日早く起きて行動したかったので、ここは無理せず、おとなしくホテル周辺で夕食を食べることにした。しかしながら良さそうなお店が見つからず、30分位周辺を歩き回り、やっと見つけた。六明軒「蘭州人家」。蘭州ラーメンか新疆料理か分からないが、とにかく西北風味の料理が食べられると思い、迷わずここに決める。

「大窑橙諾」という汽水(ソーダ)を頼んでみた。ちなみにこの汽水、地下鉄や街中広告で盛んに宣伝されていた。3種類の味がある。

羊肉串4本。

超久々に食べる羊肉串。とても美味しかったのと、懐かしい味で涙が出た(ちょっと大袈裟かも)。

蘭州牛肉麺。羊肉串を頼んだので、加肉せず、1杯15元。2019年甘粛省で食べた時の約2倍の値段だが、ここは北京なので仕方ないだろう。

本日の夕食の集合写真。

店内の様子。

蘭州牛肉麺。麺はあっさりして、とても美味しかった。老板娘はウイグルの人で、厨房にも何人かウイグルの人がいた。味は現地で食べるのと全く同じである。

このお店、気軽に入れるし、料金も北京ではお手頃だし、北京滞在中、計6回通った。

香厂路を歩いてホテルへ戻る。既に日が暮れ、暗くなっていた。

21:00前にホテルへ戻った。

北京2日目の朝

朝7:00頃起床、外の様子。昨晩22:00頃、寝る前に雨が強く降っていた。雨が窓にぶつかる音で気が付いた。

天気予報もこの日は雨だったので、朝から本降りしていたら面倒だなと思っていたが、朝起きて雨は止んでいたのでほっとした。道路はまだ濡れているようだ。

写真中央上の方に京劇が見れる前門建国飯店が見える。

今日一日、天気は良さそうだ。結局北京滞在中は一度も雨に降られることはなかった。

朝8:00前にホテルを出た。ホテル前には「張一元」という北京で老舗の薬局がある。

少し歩いてホテルを振り返る。

香厂路

北京到着翌日、この日は天安門周辺を観光する予定なので、歩いて「前門」へ向かう。

途中で見かけた給水機。日本ではドラッグストアやスーパーに置かれているが、街中でこのように外に設置されているのを度々見かけた。有料であるが、北京では普及が進んでいるようだ。

Crystal Orange Hotel。ここ10年くらいで全国展開してきたホテルで、そこそこ奇麗なホテルである。以前、秦皇島へ行った時、宿泊しようか迷ったことがあるが、その時は別のホテルにした。どちらかというと、中国国内の内賓向けチェーンホテルのような気がして、外国人が宿泊できるのかは不明だった。なのでフロントで聞いてみたら、外国人も宿泊OKとのことであった。

果物屋。朝から開店している。

野菜を切っている人。ちなみにこの通り、朝何回も通っていたが、いつも同じ時間にこの人がここで野菜を切っていた。

この一帯は「天橋街道」と呼ばれている。

北京特有の胡同。

豆乳兼豆腐屋。旅先なので買わなかったが、自宅近辺にこういう店があったら、是非買ってみたい。

昨晩食事した「蘭州人家」。ホテルからここまで徒歩4分位。朝は閉まっていた。

留学路

「蘭州人家」を右折して、「留学路」に入る。

いろいろなお店があり、見ていて楽しい。日本にはないお店、日本では売られていない物ばかりだ。

こういうのをテイクアウトして朝食にしてもいいかも。

胡同。

飲食店がいくつかあった。

朝食はどこかで適当に食べようと思っていたが、なんだか美味しそうなので、このお店で食べることにした。

揚げ物、豆乳、お粥、玉米粥、八宝粥がある。

何となく老北京の定番朝食のイメージがあり、豆乳と油条にした。

合計5.5元だった。まだ支付宝(アリペイ)を使っていなかったので、ここで使おうとしたが、クレジットカード裏面の3桁認証番号が求められ、面倒なので現金支払いした。現金でも普通に受け付けてくれた。

たっぷり豆乳をつけて油条を食べる。

店内の様子。

こちらを向いている店員さんに一応撮影の許可をもらう。「随便」と返答された。

このお店、この後も5回ほど朝食を食べに来た。

朝食を食べ、前門大街へ向かった。