甘粛省

蘭州/蘭州ラーメン食べ比べ 蘭州ラーメンと洛陽の龍門石窟①

蘭州

蘭州中川空港

春秋航空で関空から上海経由で蘭州に到着。

15:40定刻通り。

上海組とは別に、関空組は別のバスに乗せられる。
でも3人だけだ。
上海で入国手続きを終えているので、別れて連れて行かれる必要があるのか、と思ったが、関空組の荷物は国際線ターミナルへ運ばれるためであった。

自分の荷物は機内持ち込みの小型リックだけで、預けに荷物はない。
すぐに出ようとしたが、検査で呼び止められる。本の中身をチェックされた。
空港を出ると、西域のシンボルである銅奔馬の像があった。

銅奔馬像(武威産)。

蘭州市内までのバスに乗り込む(30元)。
市内まで高速鉄道が開通されていたが、本数が少ないらしく、すぐ出発しそうなバスがあったので、バスにした。

16:15に出発。

空港と出るとすぐパルテノン神殿が見えてきた。

スフィンクスもある。

人は、お金と権力が有り余るとこういうのを造り出すんもんなんだ!
(後日知ったが、ここにある企業が世界テーマパークみたいなものを作ろうとしたが、その企業が破綻してそのまま放置されているらしい。)

市内までは75kmで約1時間。

以前はもっと山岳地帯らしい山道であったが、道路幅が広くなり、近代化している。

黄河

黄河を渡り、ここから市街地へ入る。

近代的なビルが目に付くが、なにもビルの色まで黄土色にしなくても・・

蘭州東方大酒店

ちょうど1時間で天水南路の蘭州東方飯店前に到着。事実上、蘭州中川空港行きリムジンバスの終始発着地。
バスチケット購入する時は、行き先は蘭州駅となっていたが、全員ここで降ろされた。

乗ってきたバス。

ここから蘭州駅までは1km近くある。
だけどネットで予約していた、明日の列車のチケットを受け取りたいので、とりあえず歩いて駅へ向かう。

「舌尖尖牛肉麺」

暫く歩くと老舗の一つである蘭州牛肉麺店があった。
お昼を食べていなかったこともあり、躊躇することなく速攻で入る。
「舌尖尖牛肉麺」。

「牛肉麺」一杯7元。
あっさりとした透き通ったスープに辣醤が入っている。

この手のラーメンを食べるのは昨年8月のウルムチ以来。

ウマい!ウマすぎる!!
牛肉麺とありながら、牛肉は雀の涙ほどしか入っていないが、そんなの関係なく麺とスープだけでウマい!!!よし、片っ端から拉麺店に行って味比べしてみよう!と志気が高まる。

香牛肉麺

1件目を出て、1分もしないうちにまた拉麺店を発見する。
お腹は満たしていたが、勢いで入る。

「牛肉麺」一杯7元。
これまたウマい!
またこの手の拉麺、日本のラーメンと異なり、高カロリー感を全く感じない。

ウマい、ウマいが、さっきと同じ味で、違いがよく分からない。
また1件目でスープまで飲み干してお腹がいっぱいで、食べていて苦しくなる。
ただでさえ、麺の量が日本の一般的なラーメン屋の2倍近くある。
なんとか完食したが、2杯でギブアップ!

2件目を出るとすぐ、また違う拉麺店を見つける、がスルー。

スルーしてもまた別の拉麺店に出くわす。
さっき片っ端から拉麺店に行って味比べしてみよう!など意気込んでいたが無理です。
すみませんでした。

蘭州駅

18:05頃、蘭州駅へ到着。

なんか「蘭」の簡体字の下の線が短い。

空港にもあった「銅奔馬」、武威産。

真下から。

蘭州中川空港行き高速鉄道の乗り場があった。

蘭州駅・蘭州西駅⇔蘭州中川空港間の高速鉄道時刻表。
必要な方はご参考下さい。

售票処で切符を受け取るが、30分近く並んだ。いつものことながらちょっとうんざり。
(但し現在は自販機、オンライン郵送販売が進んでいるため、それほど並ぶことはない〔2021年追記〕。)

切符を受け取り、蘭州駅からタクシーでホテルのある歩行者天国の張掖路へ(13元)。
なんだか閑散としている。

宜必思酒店(ibis)

フランス系のチェーンホテルibis(宜必思酒店)へ到着。

1ヶ月前にC-tripで予約し、228元(朝食付き)。
受付でチェックイン手続き中、飛び込みで来た1人旅の客がいたが。1部屋380元と言われていた。クリスマス価格で高いんだと。

少し休んで付近探索に出かけた。

閑散とした張掖路を外れ、賑やかそうな永昌中路へ。

夜市が出ていて賑わっているが、購買意欲をそそるもんは何一つ全く無い。
火鍋屋を数件見つけたが、市内到着後に牛肉麺2杯食べてお腹はいっぱいで無理。
また2日前に熱を出し、なんとか下がったものの、喉が腫れ上がるように痛く、疲れを感じるので、早々に探索を切り上げよう。

「メイソウ」って何ですか?
【この時初めて見かけたが、その後、中国を放流していてどこにでも見かける。日本の100均をパックったような店であることがわかった。】

「ぬいぐるみ?」と思ったら本物だった!!

この後、すぐにホテルに戻り、21時前に就寝しました。

21時前にホテルに戻り、シャワーを浴びて就寝した。

宜必思酒店(ibis)

昨晩早めに寝たので、朝6:30に起きたが、外は真っ暗で二度寝する。再び7:30に起きたが、まだ真っ暗。
8:30頃にようやく日が出てきた。体調がよければ明け方から行動するつもりであったが、喉が痛くてそんな気分にはなれなかった。

朝食を食べにフロントへ。
本当は朝から外で蘭州拉麺を食べに行くつもりであったが、喉が痛く早くお薬を飲みたかったし、朝食付きであったので、ここで軽めに朝食を食べる事にした。

たいした物は無かったが、食べれないレベルのものでもなかった。ホットレモン汁があり、喉の痛さを和らげてくれた。5杯くらい飲んだ。

フロントの様子。

9:30にホテルをチェックアウトして出る。ホテルの外観。

ホテルの敷地内にある洒落たレストラン。
拉麺なんかでお腹を満たさなかったら、ここで夕食を食べたかった。

中の様子。

張掖路

朝方の張掖路の様子。

蘭州一の繁華街らしいが、この時間まだ人は少ない。

大衆巷

ホテルのすぐ隣の道が大衆巷。張掖路からすぐ大衆巷に入り、黄河方面に向かう。
この通りには超有名な蘭州拉麺店がある。

ここではないが、この大衆巷には食欲をそそる、いろんな飲食店がある。

「馬子禄牛肉麺」本店

ホテルから徒歩5分程度で目的地に到着!「馬子禄牛肉麺」。

この店は、蘭州を紹介しているどんなガイドブックにも紹介されている。

店内の様子。
10時近くでも意外と込んでいる。ここ蘭州では拉麺は朝から昼頃までに食べるものなのである。

厨房の様子。
写真を撮るような雰囲気は無かったが、どさくさに紛れて撮った。

奥で麺を打っているのだが、煙でよく見えない。

手でこねて練った小麦粉の固まりから、ゴルフボールほどの小麦粉玉をとり、それを何重にも引き伸ばして細麺にし、清湯に入れて辣醤、葱、香菜をかける。

手際が早い!

麺を打っている。

でも写真では分かりにくい。

店内の様子。

牛肉麺一杯8元。
昨日の店より1元高い。見た感じはそれほどおいしそうではない。辣醤の量が多く、赤く染まっているが、どこの店も蘭州拉麺はみな同じような感じ。ちなみにこの時、「加肉」のシステムを知らなかった。メニューには書いていないが、蘭州拉麺の店で「加肉!」を注文すれば、麺1杯と同じ値段で牛肉スライスを何枚かトッピングしてくれる。

麺がモチモチしていて、昨日の店よりウマい。スープも比較的あっさりとしている。
非常に食べやすく、ウマい!!

この後、2件ほど別の拉麺店へ行くが、ここが一番美味しかった。
別格と言う程までではないが、他店とはちょっぴり違いを感じる。食べ比べなんかしなくても、ここだけ来れば十分かも。

馬子禄牛肉麺。

優質牛肉面8元/碗。
麺のメニューは牛肉麺だけど、牛肉は雀の涙ほどしか入っていない。スープの出汁は牛肉から取っている。
基本、蘭州拉麺は麺とスープだけで十分楽しると思う。牛肉スライスが欲しい人は、トッピングで注文できるが、中国の牛肉はあまり美味しない。

レジ横で馬子禄カップラーメンも売っていたが、こちらは10元。実物一杯より高い。

食後、店を出て、大衆巷を歩く。西域でよくある「羊肉泡饅」の店。昨年、新疆の和田でタクシーの運ちゃんからご馳走になって食べた。「平涼」とは甘粛省内にある都市名。

この通りは本当に「西域グルメ街」と呼ぶにふさわしい。

食欲をそそるいろいろなお店がある。

大衆巷は全長250mくらい。突き抜けて行く。

黄河

黄河に出た!

黄河沿いの遊歩道。

昨年新疆で見つけた中国の妖精「中国夢」だ!

お知らせ
敬愛なる市民の皆様へ:
この無料トイレは設備の老朽化で、現在使用停止にしております。ご不便をお掛けしますが、ご理解下さい。(この公衆トイレの西400mの場所に、無料公衆トイレがあります。)

黄河。
雄大な黄河もここ蘭州の上流まで来ると、東京と埼玉の境を流れる荒川規模になってくる。

黄河。向こうに見えるのが中山橋。

共産党政権になり、初めて外国支援に頼らず、中国人民により自力で黄河に架けられた橋である。

中山橋

中山橋は正式には「蘭州黄河鉄橋」というらしい。

この後、中山橋を渡り、白塔山公園へ行き、右手側にある白雲賓館先の蘭州ラーメン街でもある金城路へ行く。

「金城路」の蘭州拉麺街

白雲賓館の隣から、北濱河中路と金城路に分かれる。金城路は右側で、ここに有名拉麺店が何件かある。

「金福蓬灰牛肉麺」

金城路に入りすぐ「金福蓬灰牛肉麺」を見つけた。

看板の上に「清真」の漢字表記とウイグル文字っぽい横文字表記が見える。

この「蓬灰」という文字は、イスラム文化圏で何かを意味する漢音訳である。

店内の様子。

牛肉麺 6元/碗。日本円で1杯約百円。

早速食べてみる。

これまたあっさり系の麺で美味しい、ウマい!

赤いところは辣醤でそれなりに辛いが、非常に食べやすい。清湯に手打ち麺を入れ、辣醤と香菜を入れるパターンは他店と同じ。次も有るので半分くらいにしておこうと思ったが、全部食べてしまった。

厨房の様子。

食後、店を出て少し歩くと、新疆、西域でよく見かけるナンが売られていた。

値段を聞いたら一番大きいやつで5元。買ってみたかったが、この旅行で食べるタイミングがなさそうなので買わなかった。

「白老七蓬灰牛肉麺」

続いて「白老七蓬灰牛肉麺」。

入り口のカウンターでチケットを買う。

ここも牛肉面 6元/碗。

店内の様子。

厨房の様子。

早速頂きます。

ここも美味しい‼
だけど、さすがに本日午前がけで3杯目、もう飽きてきた。どこも同じようなパターンで、これ以上食べても違いは感じ無いだろう。食べ比べはここで止めにすることにした、終了~。

店内の様子。

外でも食べられるようになっていた。
ちなみにこの金城路には、本篇で紹介した以外にも、まだ何件かの拉麺店がある。