新疆ウイグル自治区

カシュガル→タシュクルガン/白沙湖とキルギス族 新疆ウイグル自治区・南疆鉄道の旅⑨

カシュガル(喀什)

白沙湖

デコボコ道を1時間以上、ハラハラしながら走りっていると、前方に湖が見えてきた。

ダム湖らしい。

これまでみたことのないような鮮やかな水色だ。

往路は分からなかったが、帰り際、このダム湖が「白沙湖」という名前であることを、看板から知った。

店がある場所で休憩することになった。

湖に向かって歩いて行く。

こちらの道路は湖に向かって突っ込んでいる。
かつてのカラコルム・ハイウェイだったらしいが、ダム湖の出現で沈んだらしい。

この景色、なんかヤバい!あの白い部分は何か分からないが、山肌の一部のようだ。

このダム湖は水力発電用のダムの湖で、2007年と比較的最近に出来たらしい。

本当に、本当に、景色がすばらしい!

車の場所に戻る。
停車中の場所は、ちょっとした店があり、ドライブインみたいになっている

一応、レストランらしい。

中へ入ってみる。左端の人が運転手。

後で知ったが、ここはキルギス族の家。
食事は出来るが、いつ料理が出来上がってくるかわからないし、環境的に食欲も進まない。

土産売りの勧誘がすごかった。おばちゃんに「何族?」と聞くと「クルグス族」と返ってきた。普通語は伝わりにくい。「クルグス」と聞いて、「キルギス」かと思ったが、後ほど調べて、あることが分かった。
「キルギス」とはロシア語読みらしく、現地語発音は「クルグス」に近い音なのである。中国語の漢字表記で少数民族の「キルギス族」は「柯爾克孜族」と表記し、現地語音に近い読み方(クルグス)をする。
一方、外国である「キルギス共和国」については、「吉爾吉斯」と、ロシア語に近い表記をしている。
ここでは便宜上、クルグスではなく、「キルギス」という表現にしておく。

キルギス族の少年も営業活動に来た。
先ほどのおばちゃん達は、この少年が持っているような数珠や「翡翠」と称しているが、明らかに石ころみたいなものを売りつけている。実際にどれくらいの価値のあるものかは不明。この少年は、先ほどのおばしゃんが150元から80元まで値下げしてきた数珠と全く同じものを「2個30元でいいから買って!」と懇願してきた。

30分ほどダム湖のドライブ・インで休憩して出発。
出発後、運転手が普通話で「さっきの場所は自分の老家だ」と言ってきた。運転手はウイグル人かと思っていたが、キルギス人であった。そういえば出発の際、土産売りのおばちゃんが手を振り、少年どもとも握手をしていた。実際の老家なのかは定かでないが、あの辺の出身者で、あそこにいた人たちはみな同胞なのであろう。