新疆ウイグル自治区

トルファン/ウイグル族居住区と吐魯番博物館 シルクロード鉄道旅行⑯

吐魯番

吐魯番北駅に到着

20:00前に吐魯番北駅に到着した。

先頭車両の方向。

乗ってきたのは蘭州西発烏魯木斉行きD2711。

駅構内を出て、先ず售票処へ行き、明日の烏魯木斉までの切符を2等から1等へ変更した。
理由は敦煌賓館前の售票処で購入した2等座席が窓側でなかったのと、1等と2等の金額差が25元しか違わないため。

どこもそうだけど、後からできた高鉄の駅はどこも無駄にデカい。ここは2階部分から撮影。

2階から1階へ下り、駅の外へ出る。

駅の外へ出るとすぐ駅員に呼び止められ、派出所へ行けと言われる。。

写真右側を指さされたので、その方向へ向かう。

派出所があった。ここは吐魯番北駅に到着した外国人は必ずお世話になる場所。ところどころに監視役がいて素通りはほぼ不可。必ず自主的に行くように仕向けられる。ここでパスポート、顔写真をスマホで撮られ、微信でどこかへ転送された。微信で吐魯番中の公安にバラ撒かれたのかもしれない。写真を撮られた後は、すぐに解放された。

滬霍線

この時間、路線バスはもうないので、タクシーでホテルへ。

高昌中路

吐魯番北駅から市内への道路状況は、広い道路が整備されていて、かなりよい。

吐魯番北駅からホテルまでタクシーで26元、25分くらいで着いた。

全季酒店(吐魯番店)

泊まったのは吐魯番大飯店と同じ場所にある全季酒店。

C-tripで予約し258元。今回の旅行で一番広い部屋だった。

しかしバスルームから漂う排水溝の臭いがかなりキツかった。おまけに部屋と洗面室の仕切りドアが傾いていて完全に閉まらない。

バスタブはなし。

高昌大酒店

夕食を食べに外へ出た。吐魯番大飯店隣の高昌大酒店。
周辺の景観が一変していたのですぐに気が付かなかったが、ここは前回2000年に来た時に宿泊したホテルだ!
立ち止まって外観を眺めていたら突然大粒の雨が降り出してきたので、夕食は諦め、ホテルへ戻った。

吐魯番といえば葡萄、葡萄といえば葡萄酒(ワイン)。せっかく吐魯番に来たので、夕食代わりにホテルに隣接していた店で地場のワインを買ってみた。
どれがいいのかよく分からなかったので、お店の人のお薦めを購入。180元だけど100元でいいという。本当の価格は一体いくらだ?となりのポテチはおまけで付けさせた。

当然ながら聞いたことのない銘柄。前回来た時は吐魯番ワインと長城ワインの2品種程度しかなかった覚えがある。今はどちらも売られていなかった(完売の意味ではない)。
味はというと・・・(゚Ⅹ゚)/?? 100元も払ったので我慢して半分程飲んだが、残りはトイレに流した。

翌朝7:30頃。朝食会場。

日本人と変わらない格好しているけど、すべて中国の人。ここはウイグルの地なので、同胞意識を感じてしまう。外国人らしき人は見なかった。

トマト麺があった。

朝食全般に美味しくは無かった。

ホテルの外観。
北京時間9時前に外へ出た。吐魯番大飯店と全季酒店の2つの看板がある。

同じビルに2つのホテルが入っているのだろうが、1階のフロントは全季酒店のフロントしかなかった。

高昌中路

ホテル前の風景。

吐魯番博物館

9時頃、歩いて吐魯番博物館へ行くも、20分くらいで近くまで着いてしまった。
開館は10時(北京時間)からなので、付近を散策する。

博物館近くに吐魯番賓館入口の葡萄の門があった。

ここの葡萄のアーチを歩いて行く。

吐魯番賓館

吐魯番賓館へ着いた。
当初、ここに宿泊するか迷ったが、C-tripの口コミの評判が良くなかったので辞めた。内部はイスラム風で、以前はドミもあった。吐魯番老舗のホテルであるが、老朽化が進んでいる。

吐魯番賓館より更に西へ進むと、葡萄のアーチの終点に来た。

ウイグル族居住区

更にその奥を突き進むと、このようなウイグル風の住居街に出くわした。

人が少ない。

ブラブラ散歩するにはいいところなんだけど、安心はできない。

理由はこれ、お犬様。野犬があちこちうろちょろしている。狂犬病ワクチンを接種していないので、非常に怖い。場所的にすぐに日本に戻れるわけでもなく、嚙まれたら終わりだ!

ここは2年前、伊寧で見てきたように半観光地化された居住区ではない。

子供が半ケツならぬフルケツでお勉強していた。

この鳥かごみたいな建物は何なのだろう?
その場で調べたら、この中で葡萄を干しているらしい。葡萄の倉庫だ。

あちこちにある。

ウイグル料理の店。
店はまだ空いていないが外で朝食を売っていた。。

壁にスローガンが描かれている。

これまで伊寧、カシュガルのウイグル族居住区へ行ったことがあるが、どこもこのような絵の宣伝があった。

ある一定の年齢層以上では識字率が低いため、このような図で表現されている。

葡騰農家餐厅

ウイグル料理の店。

料理の写真の下に名前が書かれている。

今後のウイグル料理研究(食べる方)のため、写真を撮っておく。

この菜単を眺めながら写真を撮っていたら、公安がやって来た!
怪しまれて職務質問される。

職質を終え、去って行く公安のうしろ姿。
パスポートチェックと宿泊したホテル、渡航目的、ここで何しているのかを聞かれる。新彊や青海は特殊な状況下にあるので、人目の少ない場所は気を付ける様にと言われる。この公安は漢民族で威圧的ではなかった。
「青海」って言ってたけど、「青海省」もこんな状況なのか?

10時を過ぎていたので、再び吐魯番賓館へ向かう。

吐魯番博物館

吐魯番博物館。
パスポート提示で入館無料。但し空港並みの荷物検査とボディチェックがある。

これに似た絵は街中でも見かけた。一体何を表現、意味してるのだろう。

お犬様のようだが、犬ではない。

ここの博物館はミイラの展示が多い。

土地柄、乾燥しているので、たくさん出てきているらしい。

40分くらいで見学終了。
恐竜の化石の展示もあったが、興味がないのでパスした。

蘇来曼拌麺王

「歩き方」(16年度版=14~15年情報)に吐魯番博物館前にある「蘇来曼」というラグメン屋が紹介されていた。吐魯番では有名店らしい。

しかし「歩き方」に記載されていたのは緑の看板で、店の位置も変わっており、なかなか見つからなかった。
もうなくなってしまったかと諦めかけていた時に発見した。

早速店内に入ってみる。

地元の住民はウイグル時間で生活している。この時、まだ朝9:30。
ラグ麺を注文すると、麺類は12:00からで今はない、と言われる。北京時間で14:00、、待てない・・

非常に残念であるが、時間の都合で店を出た。

帰りはタクシーでホテルへ戻った。

塔希娜揪片子黄麺餃子館

新疆へ来てラグ麺を食べないわけにはいかず、ホテル近くの別の店に入った。

菜単。

厨房の様子。

飲み物で久々に格瓦斯(Kawas)を注文したら、このようなパックで出てきた!

新疆というか、イスラム圏にあるノン・アルコールビールのようなものだ。
黒竜江省の哈爾浜でも売られていたので買ったことがある。

まずは羊肉2本。

ラグメン登場!

ラグ麺を食べるのは、2017年の伊寧以来。

トマト風味でとても美味しかった。

高昌中路

食後、ホテルをチェックアウトし、タクシーで吐魯番北駅へ向かう。

自分の電波時計は12:35、タクシーの時計の時刻は少しズレでいるが10:37。
タクシーの運転手はウイグル族であったが、新疆のウイグル族はほとんどウイグル時間で生活しているようだ。

吐魯番北駅

20分ほどで吐魯番北駅に到着。料金は昨日と同じ26元だった。

駅前広場の様子。

看板はウイグル語、漢字、英語の3言語表記。

駅構内の様子。

乗車するのはD8843 13:42発烏魯木斉行き。
これは臨時列車みたいで突如、5月1日にネット時刻表に登場してきた。ちょうどよい時間帯の列車が見つかりよかった。

ホームで待つ人達。漢民族とウイグル族半々くらいの割合だ。

13:35頃、列車が来た。

吐魯番を離れていく。

1等車両の車内の様子。対面式の座席で、ところどころ人が座っていたが、ガラガラに近い状態だった。

余った格瓦斯を飲みながら、1等の座席で優雅に車窓を楽しむことにした。