敦煌
敦煌賓館

のんびりと朝8:00頃起床。
朝食会場にて。

先ずは普通の洋食系を食べる。

そして、蘭州牛肉麺もその場で打っていたので、一杯食べる。

量は普通店で食べる半分程度。朝なのでこれくらいがちょうどいい。
蘭州で食べるのと同じ本格的な味だ。

敦煌賓館裏手にある絲路怡苑大酒店前に行く。

ここから循環バスに乗車(3元)。

出発まで時間があったので、売店で昨晩飲んだ杏皮水を買ってみた(4元)。

敦煌みたいな乾燥した土地には非常に合う飲み物だ。

10:00前、循環バス(3元)で莫高窟数字展示中心へ向かう。
自分のチケットは11:30からの参観で、1時間前には莫高窟数字展示中心につくように言われていた。

途中の風景。

高速ではない。
莫高窟デジタル展示センター(莫高窟数字展示中心)

莫高窟数字展示中心。
絲路怡苑大酒店から20分程で到着。

ここにもチケット売り場がある。
昨日買った莫高窟チケットセンターでしか買えないと思っていたが、そうではなかった。

言われた通り1時間前の10:30頃着いた。
だけど11:30からのチケットの入場は11:10開始で、それまで入場できなかった。

昨日購入したチケット。

11:10に入場。

11:30から映像が2本を見る。

1本目は平面の映像で、敦煌の歴史など。

莫高窟建設の様子。

空中からの莫高窟。

2本目はドーム式の球体映像で、撮影禁止のため写真は無し。

40分ほどで映像を見終えると、今度は専用バスに乗り、莫高窟へ移動する。

出発。

外の景色。

敦煌市街地から莫高窟までは25kmほど離れている。

莫高窟への専用道路。
以前はタクシーで直接莫高窟へ行けたが、今は専用車しか出入りできなくなっている。一般の車は走っていない。

客と職員の移動のためだけの専用道路。

敦煌は今も非常に小さい街。

車で30分も走れば、このような地帯になる。

正に砂漠地帯。


窓ガラスが反射して見にくいが、莫高窟が見えてきた。

時間にして莫高窟中心展示中心から20分程。




到着。

車窓から。

莫高窟

莫高窟の案内図。

この橋は昔からある。

この河は党河という。昔から水が流れていない。

党河。

党河。

ここをずっと歩いて行く。

早く中に入って見学したい!


暫く歩いて入口へ着いた。

こちらの列は中国語ガイドを申し込んだ人の列。

結構並んでいるようにみえるが、進み具合は速い。

こちらは日本語ガイドを申し込んだ人たち。
列には並ばず、入口前のベンチで待つように言われた。しかし30分以上も待たされた。
中国語ガイドの列に並んだ方が、早く中へ入れたと思う。

莫高窟。


一番左の黒服がガイド。
11:30の班は総勢8名ほどで、全員日本人。はじめに第29窟、328窟を見学。

続いて16窟、17窟を見学する。
敦煌文献が見つかった場所だ。残念ながら。莫高窟の中は現在写真撮影禁止。
初めて来た1996年当時は、確かフラッシュをたかなければ撮影OKであった。
(だけど当時のアナログ写真では、フラッシュをたかないと暗くて何も映らない。)

※外壁の写真だけでは面白くないので、この後行く莫高窟陳列館のレプリカを交えてupします。
第275窟 交脚弥勒菩薩像(北涼)

第16、17窟の次に音連れたのが、こちら第275窟の交脚弥勒菩薩像(北涼)。
脚を交差して座っているのが特徴で、ギシリア、ペルシア式の座り方らしい。

左右の壁に宮殿風の龕がある。

そこにいる仏様も同じ姿勢で座っている。

莫高窟。
第249窟(西魏)

第249窟(西魏)

側面は人間界を表現している。

側面は人間界を表現している。

仏典の内容を基にイメージして、絵画で表現しているのだ。
西洋の宗教画と同じ思想だ。
しかしこっちの方が先駆者で、ルネサンス期には敦煌は廃れている。

莫高窟。

窟の番号は忘れてしまったが、莫高窟で実際にみた絵画。陳列館に展示してあった。







莫高窟。

莫高窟。

第257窟(北魏)

ここは有名な場所で、実際入って見学した。

ここには九色鹿王本生の壁画がある。



九色鹿。

莫高窟前。

補修後の壁が剥がれていた。


莫高窟前。


莫高窟。
ここは何かし訳ありのよう。
第96窟 九層閣


こちらは解放直後に撮られた九層閣。
屋根は無く、中の大仏が半むき出しになっている。

この中は第96窟となっていて、でっかい大仏が保管されている。
ここの大仏は楽山、洛陽に次ぎ、中国で3番目に大きいそうだ。




莫高窟の端っこ。
日本語ガイド終了後、中国語ガイド組一向が来たので、それに紛れて第138窟、第139窟を無料見学した。

おおよそ2時間で見学は終了した。すべての窟を好き勝手に見学できる訳ではなく、一般見学でみられる場所は決まっており、その時のガイドの配慮で7,8窟選定される。

こちらは昨日訪れた敦煌博物館レプリカの第45窟。ここは有料で別途200元かかる。今回申し込まなかったが、次回来ることがあれば、是非200元払ってでも見学したい。

第45窟はこの中のどこかに現物がある。



なんか名残惜しいが、莫高窟の見学を終える。

莫高窟を出たのは13:30頃。この後、莫高窟陳列館、その他は地質館、敦煌研究院史陳列館、お土産売り場など見て周った。

16:30頃、莫高窟から移動バスで莫高窟数字展示中心へ戻り、そこから循環バスで敦煌駅経由で市内へ戻る。

市内へ戻り、ホテルに到着したのは18:00前になってしまった。

市内の道路標識。

ホテルで少し休み、3路のバスで鳴沙山へ向かう。
鳴沙山

鳴沙山へ着いたのは19:30を過ぎていた。
昨日顔認証をしていたので、入場無料なのだが、認証がうまくいかず、昨日来た証拠として、iPhoneで撮った写真を見せたら入場できた。

本日も、ここへ来る前に敦煌博物館へ寄ろうと考えていたが、甘かった。

ラクダの隊列。

ラクダの隊列。

ラクダの隊列が通り過ぎた向こうで、飛天たちが歩いているのが目に入った。

ちょっと話しかけてみた。
「日常こういう服装をしているのか?」と聞くと「休みの日とかに遊びで着ているだけ、普段はあなたと同じTシャツなど普通の服を着ているわ」と言われた。
単なるコスプレと同じようだ。
京都で浴衣レンタルを来て観光する人が増えているが、それと同じ感覚でもあると思う。

快く写真も撮らせてくれた。地元敦煌の高校生達だった。

時間が差し迫っているので、さっさと鳴沙山に登る。
月牙泉

後ろを振り返ると月牙泉が見える。

後ろを振り返り、月牙泉を眺めながら鳴沙山を登っていく。

結構疲れる。
ところどころ休みながら這い登る。

ある程度上までいって休んでいたら、さっきの飛天たちも登って来ていた。

鳴沙山。

更に上を目指す。

鳴沙山。

今日はもっと早く来て、人の気配が無い奥の方まで行ってみよう、と考えていたが、来るのが遅すぎた。


日没を待つ人たち・・
昨日はそう思っていたが、それだけではなかった。

みなさん、とても楽しそう。

鳴沙山。

せっかくなので、手の空いてそうな人に写真を撮ってもらった。
こちらもお返しに撮ってあげた。

月牙泉。
20:30頃。

日没前。
日没前。

日没前。

日没前。

日没前。


月牙泉の左側の砂丘の背後に日は沈んでいった。

月牙泉と反対側の様子。

20:40頃。

黄昏時の景色を満喫している人達。

20:45、点灯!

実は昨日、帰るため砂丘を滑り下りている途中、突如ライトアップ点灯されたの見て知った。
その時の時刻が20:45で、今日もやるだろうと思い、やって来た。

月牙泉。

月牙泉。

昨日自分が帰る時、まだ多くの人が下山せず残っていたが、その理由が改めて分かった。

陽は既に沈んでおり、だんだん周囲が暗くなっていく。

市街地方面。

既に21:00を過ぎている。
終バスなんかどうでもよく、いつまでもこの景色を楽しんでいたい。

だけどここ、何時まで居ていいのだろう?

ずっと、ずっとこの景色を眺めていても飽きない。

だけど陽が完全に沈み、急激に冷え込んで来た!


月牙泉と市街地方面。



急激に気温が下がり、このままいるとヤバいほど寒くなってきたので、下へ降りることにした。

下山する人達。
自分が最後の一人ではなかった。

このように下からライトが照らされて、早く下山するよう放送で促している。

夜の砂漠。

結局最後の方は「早く下りろ!もうすぐライトを消すぞ!」スピーカで怒鳴っていた。
22:00が閉園らしい。

カートが待っていたが有料なので出口まで歩いて行く。
このように灯りはあるが、夜の砂漠は闇夜で、道が分かりにくかった。

当然帰りの公共バスは無く、乗り合いタクシーで敦煌夜市へ戻った。市内まで一人一律5元。
バスが3元なので、値段は余り変わらないが、22:00過ぎるとタクシーそのものも数が少なくなり、自分もギリで乗れた状態で、結構ヤバかった。
敦煌老麺荘

敦煌夜市で下車。
昨日羊肉串を食べたので、敦煌老麺荘へ行ってみた。

メニュー一覧。
ロバ肉は食べず、普通の雑醤黄麺(小碗)13元を注文。
ロバと聞くと「ピコリーノの冒険」を思い出してしまい、とても食べられない。

厨房の様子。

提灯には敦煌に関連する単語が!!

店内に第257窟の九色鹿の絵が飾られていた。

本日つい先ほど、実物を目にしてきたので、とても感慨深い。見ていなかったら、何も感じず、スルーしていたところだ。

雑醤黄麺と黄河王。

なんていうか、ごく普通?やや期待外れ。
老麺というような伝統の味は感じられなかった。
敦煌夜市

食後、敦煌夜市を歩く。
ところどころお犬様がいるので、ちょっとビビりながら散策(狂犬病が怖いので)。

空瓶や電球に図柄の模様が出来るように砂を入れたもの。
敦煌市内あちこちで売られている。

刺繍もの。

置物。

石類。

夜光杯。
これは前に来た時、購入済み。全く使っていないが、物価の安い時代に来て、安価に手に入れたのでよかった。
今は結構値が張っている。但し、家で一回も使用したことがない。

服&スカーフを売っているお店。
日本語の出来る店員に声を掛けられ、30分ほどお喋りしていた。
敦煌出身で、2008年から5年間、神戸にいたという。
長話ししたけど、嘉峪関でスカーフ3枚買ったので、ここでは買わなかった。

黒杞拘。
これも今、敦煌の特産物として、あちこちで売られている。

野生ものと養殖もので値段が分かれている。

どういう効能があるのか、何人かの売り子に話を聞かされた。
買おうか迷ったけど、効能に確約がないので、買わなかった。後で調べたけど、買わなくてよかった。

お土産屋台。

せっかくなので、ラクダのぬいぐるみを買ってしまった。
(前回、前々回買ったものが家にあるのに、また買ってしまったため、後で怒られた。)

その他、使いもしないキーホルダー、栓抜き、飛天マグネットとか、どうでもいい雑貨等で150元相当分のお土産を買ってしまった(この店でではないが)。

2019年5月、このような露天でも、支払いはスマホ決済が定番化している。日本よりキャッシュレスが高度に進んでいるのを認めざるを得ない。

こちらもスカーフの店。
これらの露天、じっくり観察すると、5、6パターンの同じ商品を売る店が数多くあるだけだ。

敦煌最後の夜。
滞在日数2日間だったけど、とても充実して楽しめた。
12時前にホテルに戻った。