昨晩、延安から西安入りした。西安は4度目で、今回は今まで行けていなかった西線ルートを最優先に行くことにする。朝5:00に起床し、6時に西安駅前のバス乗り場から游1のバスを確保する。游1のバスは4台あり、先着で6:30には全て満席となった。
乾県
乾陵博物館

西安からバスで約2時間、先ず乾陵博物館へ来た。ここは唐の時代の則天武后の子、孫たちが則天武后に殺され、その墓と埋葬品、壁画の展示がある。



永泰公主墓

永泰公主は唐王朝第3代皇帝 高宗と則天武后の孫娘で、第4代皇帝 中宗の7女である。17歳の時に、祖母の則天武后に反し、701年に夫と共に殺されてしまった。その後、中宗が復位(705年)し、名誉回復された。



ここから地下宮へ入っていくが、この通路の両側には見事な壁画が残っている。それらがこちら↓
















乾陵

乾陵博物館からバスで10分ほどで乾陵に到着。
ここは唐第3代皇帝高宗と則天武后の合葬墓である。

中は結構広い。


無字碑


名前の通り、石碑には何も記載されていない。一説によれば、則天武后の業績は偉大で書ききれないためとか、後世の者に評価をゆだねるため、など。



六十一蕃臣

像のすべての首が切り落されている。また像の服装、携帯品から辺境を守る少数民族であるらしい。


















乾陵には2時間近く居た。
宝鶏
法門寺

続いて本日のハイライトである法門寺に到着。


写真中央の女性は自分の乗ってきたバスガイド。山東省済南出身で、西安の大学へ通い、そのまま西安で就職して今に至っているそうだ。自分はガイドの隣の最前列の席に座っていたので、道中、いろいろお話が出来た。

ここは法門寺のはずであるが、自分がイメージしていたのとは何か違う。


とにかく同じバスの乗客に連られて歩く。


以前から度々「歩き方」の西安編はよく見ていたが、こんな場所、乗っていなかったと思う。



明らかに何か違う。








途中、面白い看板を見つけた。

麺の店らしいが、こんな漢字見たことない。興味深々である。ちなみに14:00を過ぎていたが、お昼はまだ食べていない。店先にいた老板娘が「食べて行って!」と言われたが、後で来ると返事をした。

流れに身を任せて歩いて来たら、、「あった!」


法門寺。

イメージ通りの法門寺はこれである。

法門寺はこの場所だけでよい気がする。




中へ入ってみた。


法門寺で有名なのは釈迦牟尼の仏舎利(遺骨の一部:指の骨)があること。写真はレプリカであるがこのような箱に納められている。


仏塔からの眺め。

あちらに見えるのは合仏舎利塔。よく分からないが、法門寺は本来の敷地周辺が拡張され、一大テーマパーク化されてしまったようだ。

後で調べたが、2009年にこれらの周辺施設が完成したらしい。釈迦牟尼の仏舎利(遺骨の一部)は現在あの建物に保管されているらしい。





Biangbiang麺

帰り際、約束通り先ほどの店にきた。この難しい感じはbiangbiang麺と読むらしい。これがbiangbiang麺との初めての出会いである。

biangbiang麺、1杯13元。この漢字はパソコンでは出てこない。そもそも中国語でbiangという発音、拼音は、正規では存在していない。

このように平たい一枚麺である。味はというと、延安で食べた香菇麺同様、北方地方の穀物といった感じで、それほどでもない。でも記念になったので大満足だ。


帰り際、バスガイドにbiangbiang麺の話をした。10年以上前に来た時、こんなの無かったことことも話した。山東出身のガイドによると、biangの字は漢字の中で最も画数が多く、康煕字典にも載っているという。
しかし後で調べたら、画数の多さは漢字の世界で4番目で、康煕字典には載っていないことが分かった。
西安
西安に戻る

夕方18:00頃、西安に戻ってきた。

一旦ホテルに戻り、再びバスで鐘楼付近へやって来た。鐘楼一つ手前のバス亭で下車。新華書店があったので立ち寄る。

徳發長酒店。大学時代西安へ来た際はここが定宿であった。

当時1泊150元。今回も宿泊しようと思ったが、Ctripで確認したらNetが繋がっていないので止めた。この後、2017年5月に来た時、潰れていた。

鐘楼

意味なく一周する。





たこ焼き屋がある。

買ってみた、3個で5元。味はまあまあ。

鼓楼の方へ歩いて行く。この辺、10数年前とはだいぶ変わっている。
鼓楼

鐘楼から鼓楼はすぐ近くであるが、なんだかんだと徒歩10分くらいかかる。


今は通り抜け出来ない。
回坊風情街

鼓楼の後ろにある回坊風情街へとやって来た。北院門街と西羊街の一帯で、中華街というより、イスラム色の強い、西域風情のある地帯である。





賈三灌湯包子館

賈三灌湯包子館へ入る。

西安に来るたびに必ずここへ来る。初めて来たときは1996年8月で、その時は超レトロなボロい建物であった。

三鮮包子12元。

西安へ来るたび毎回ここへ来ているが、特別美味しいというわけでもない。タレがピリ辛風で、北方穀物に西域色が感じられる味。同じ包子仲間でいえば、上海の南翔小籠包の方が断然うまい!

いろいろな店があり、見ているだけでも十分楽しい。






全く飽きない。




23:00にはバスが無くなるので、その前にホテルへ戻った。