西安
兵馬俑
昔からある307路のバスで、西安駅前から兵馬俑へ行く。兵馬俑は今回で3回目であるが、前回来た時から10年以上経っており、現在も発掘中で新たな展示も期待できるので非常に楽しみである。

朝7:00前のバスに乗り、8時前に着いた。開園は8:30で1分前に切符売り場のシャッターが開いた。入場料は120元。

ここにも公衆道徳の標語があった。

ほぼ一番乗りに近い状態だ。






何度見ても圧巻される光景だ。

はじめからこんなきれいな状態で発見されたのではない。
























現在進行形で発掘作業が進んでいるのだ。


ここはまだ手付かずかずのようだ。

こんな感じで埋まっている。

今、将に蘇らんと欲す。

これらを一体一体蘇らせていく。とても細かく気が遠くなるような膨大な作業だ。

その作業の成果がこれらの隊列である。


















時間のある限りじっくり見学しようと意気込んできたが、1時間ほどで飽きてしまった。


秦始皇帝陵
続いて始皇帝陵へ行く。

雨が強くなってきた。

専用車で15分ほど。兵馬俑の入場券でここまでの専用車と入場料も含まれる。始皇帝陵は初めて来た。





以前、「始皇帝陵山頂からの眺めは素晴らしい」と聞いたことがあったのだが、なんと昨年から登れなくなってしまっていた。理由を聞くと「皇帝の墓の上を登るのは不謹慎だから」とのこと。そのため、こうしてただただ眺めるだけしかできない。
西安駅前

お昼前に西安へ戻り、KFCで昼食を食べる(写真は前日撮影したもの)。

昼食後、西安駅から市バスで曲江という場所にやって来た。

バス停の名前は曲江池という名前になっており、もともとこの一帯は池であったのかも知れない。

城内からやや外れにあり、今は新興住宅街っぽい場所となっている。
秦二世皇帝陵

やって来た理由はというと、ここに秦二世皇帝陵があるためである。

西安駅から市バスで40分ほど。場所は大雁塔のやや右下の位置にある。2020年12月時点では地下鉄が開通しており、4号線「曲江池西」駅下車徒歩数分。

1日に親子2代の陵墓へ来たのは初めてである。
















日本語でいう「バカ」の語源だ。



始皇帝死後、胡亥は二世皇帝として即位したが、間もなく宦官の趙高により自殺させられる。













二世皇帝の名は胡亥、姓は嬴(Ying4声)という。「嬴」という感じは難しい。よく忘れ、書けない時がある。

パパの始皇帝陵はカートで1周15分ほどであるが、子の二世皇帝陵は徒歩1分で一周できた。








ゆっくりと見学したので、1時間ほどいた。この近くにもう一か所、皇帝の陵墓があるのでついでに行ってみる。但しバスがなさそうなのでタクシーを拾う。
漢宣帝陵(杜陵)※前漢9代皇帝宣帝陵

曲江からタクシーで20分ほどで杜陵へ来た。距離的に近いが、大きい道路を横切るのに迂回が必要で、時間とお金が掛かってしまった(25元)。

ここは前漢第9代皇帝である宣帝の陵墓である。全盛期の武帝劉撤が第7代なので、次の次の代になる。また王族の血は流れていたものの、平民に落とされていた出身の皇帝でもある。入場料は無料、というか、誰もいないので勝手に入る。

こんな感じで誰もいない。

始皇帝陵には登れなかったが、誰もいないので宣帝陵墓は登ってみた。

陵墓からの眺め。

あちらにも陵墓らしきものがあるが、案内表札も何もないので分からない。多分、皇后の陵墓かもしれない。

こんな感じで陵墓と知らなければ、ただの空き地にある築山でしか思わない。

ここにも1時間くらいは居た。何かをしていたというわけではなく、中が広くて徒歩での移動に時間が掛かっただけである。
入口付近にバス亭の看板があった。525路は大雁塔へも寄るので、この後、大雁塔へ行くことにした。こんな場所に本当にバスが来るのかと不安であったが、15分くらい待っていたら、本当にバスが来た。
大雁塔

漢宣帝陵からバスで15分くらいで大雁塔へ着いた。

ここは1995年、1996年に来たことがあり、今回3回目である。

前回来た時は、周辺もの凄い工事をしていて埃っぽい状態であったが、あの時の乱雑な状態が、今このようにきれいに整備されたのだと思うと、やや感動。


周辺を散歩したが、塔の中へは入らなかった。

唐の高層、玄奘三蔵の像。

以前はこの像、無かった。

堺正章の「西遊記」風にいえばお師匠様。男であるが、日本では何故か夏目雅子が演じ、女性と思われている節がある。このことを知っている中国人が「日本は勝手に中国の史実を改ざんした」と言っているのを聞いたことがある。



帰り際、面白そうなものを売っていた。写真を撮っていいか聞いたところ、照れながら「勝手にしろ」といった感じであった。りんご飴、歯にくっつきそうなので買わなかった。値段は不明だが当時の値段で5元以下だと思う。
西安駅

大雁塔から西安駅までは大雁北路、和平路、解放路と通りの名前は変わるが、まっすぐ一本路なので分かり易い。大雁塔からバスで西安駅へ行き、一旦ホテルに戻った。写真はホテルの通路から西安駅を眺めた様子。

ここのホテル、立地、価格申し分ないのであるが、2017年に行ったとき、外国人は宿泊不可になっていた。

少し休んで西安駅の切符売り場へ行ってみた。帰国はJAL便の上海outなので上海へ行かなければならないのだが、列車で行きたいのでダメ元で窓口へ行った。

やはり明日の上海行きの臥鋪はどれも満席であった。しかしながらこの時、画期的な情報を得る。

それは列車の切符はネット販売しているということだ。

大学生の時から中国列車の旅を初め、基本乗車駅で毎回行列に並び切符を購入するしかなかったのであるが(希望する切符を購入できない場合も多い)、ネット販売が開始しているとは知らなかった。
〔翌2012年以降からはネット購入を開始した。〕
五路口(民楽園歩行街)

五路口付近のショッピング―モールを散歩する。


ケーキを売っていたが、まだまだといった感じ。
鐘楼

夜、再び鐘楼付近へやって来た。

夕食はこんな感じの小吃で済ます。



鐘楼郵便局の近くにあるアイス店。1996年当時、ボロい小屋で1本0.5元で売っていたが、今も健在していた。







南門外にあるホテル。もともとANA系列のホテルであったが、その後、資本系列が頻繁に変わっている。大学時代、ここへは何回か両替だけしに来た。社会人になって西安へ来ることがあれば、必ずここに泊まろうと決意していたが、いまだ実現していないし、その気も失せた。