タシュクルガン(塔什庫爾干)
凱途国際温泉酒店
夜明け前。
北京時間朝7:00起床。外はまだ真っ暗。
カシュガル行きの切符を買うため、北京時間7:40にバスターミナルへ向かう。
ホテル前のR314。バスターミナルはホテルから徒歩5分ほど。前方で何か物音がする。
野良犬ならぬ野良牛がいた!ゴミをあさっている。一瞬、牛と目が合う。
タシュクルガン バスターミナル
10分しないうちに、バスターミナルへ到着。
入口付近に切符購入待ちの人が数名いた。
列を作っていなかったので、自分が先頭に並ぼうとしたら、先着人が何かを察したかのように、阿吽の呼吸で急いで列を作り始める。
この2人は列が出来ても並ぼうとしない。最終的に並んでいたが、列を作って順番に並ぶ秩序を理解していないようだった。
8:20 販売10分前。20人くらい並んでいた。
30分くらい前に行けばなんとかなるであろうと思っていたが、カシュガル行きの切符購入は今回楽勝!と確信する。
昨日言われたとおり、8:30きっかりに、販売員が現れ、ドアを開けた。
自分は7番目なので、楽勝と思っていたが、ちょっと誤算が!
前の奴が一人で10枚購入している。その後ろの奴も5枚購入している。
こういうのも有りなんだ!と思い、7番目に並んだからといって安心できない状態である事が分かった。結果、自分の番号はNo.24で無事購入できた。
切符を購入した時間は8:45、バスの出発は9:30。一旦、ホテルへ戻る。
昨日夕食を食べたレストラン。
荷物の整理はしてあったので、チェックアウトして、再びバスターミナルへ行く。
偶然にも、来た直後にあったウイグル族のおばちゃんと、子供がいた。
また写真を撮らせていただいた。
さようならお元気で!
バスは2台。
貼紙には9:30発と10:30発とあったが、2台同時に9:30出発で、10:30発は無いらしかった。切符を購入できなかった人が2、3名、来るときの自分と同じように、運転手と交渉していたが、結局乗れていなかった。
幸いというか、最前列の通路側、景色が良く見える場所を確保できた、
但しフロントガラスはボロバスのため、汚い。写真右下は、隣の席の女性のお母さん。
10分遅れの9:40分に出発。何回も歩いた塔什庫爾干路もこれで見納め。
R314へ。
ところがバスの速度が遅くて、さっさと2号車に抜かれる。
出発して30分もしないうち、バスに異変が起きる。
こんなところで停車し、運転手がエンジン修理に出る。
30分ほど修理して、再び出発。
こんなんだったら2号車へ乗っていればよかった。
ダム湖までは舗装道路が続くので、本を読む。
隣の漢族の女性が見慣れない文字が気になるのか、ちらちら見てくる。
少し話しをすると、秋からカシュガルの高校に進学するため、今日タシュクルガンを離れるという。タシュクルガンには高校は無いという。
他にも後ろに同級生がいると教えてくれて、タジク族1名、キルギス族2名、ウイグル族1名とみな少数民族であった。彼女の通っていた中学は普通の中学で、特定民族別に分かれていないという。
そこで面白いことを聞いてみた。
「タジク族の女性は、漢族男性とは恋愛したり、結婚することはないのか?」
「昔はたぶん無かったと思うが、今はそういう例もある。」
「自分は日本人だけど、日本人は嫌いか?」
「別になんとも思わない。」
「高校卒業したら、タシュクルガンへ戻るのか?または新疆以外の場所へ行きたくないか?」
「ウルムチの大学へ行くかも知れないが、分からない。タシュクルガンは働くところが少ない。将来はカシュガルで働くかもしれないが、両親がタシュクルガンにずっと居るし、この辺の近くにいたい。疆外へ出ることは考えられないし、疆外へ行ったことが無いので怖い。」
歩き方を貸したら、興味津々で見ていた。
来るときにも撮影したが、この道の景色はすごい。だけど自分の安いデジカメではうまく写真で表現できない。
山みちを下ったところで休憩。写真の老人は乗客ではなく、単にこの辺を歩いていた人。
子供がバスの中で吐いたので臨時停車した。暫く休ませることになった。ここで降りたのは写真を撮るための自分と、吐いた子供を抱っこしている写真の女性だけだった。
10分ほど休んで出発した。
集落らしき場所を通り過ぎる。
ここで生活するのは相当キツい。
カシュガルまであと188㎞。もう少ししたら悪路が始まる。
白沙湖
ダム湖が見えてきた。バスなので観光休憩することなく素通り。
ダム湖を過ぎると道が徐々に悪くなる。
ここで20分ほど停車。前方で爆発音が聞こえた。がけ崩れの岩を爆破させたようだ。
爆発音の後、通過できた。
蓋孜検問所
盖孜検問所へ到着。
全員バスを降りる。トイレ休憩も兼ね、20分位停車していた。
帰路の検問は、何故かほぼスルー状態で、甘かった。パスポート、身分証提示も要求されない。無事に検問を通し、再びバスに乗車し出発。
盖孜検問所を出発してから間もなくして2号車に追い付いた。同時に、おそらくタシュクルガン発の乗合タクシーと思われる車に抜かれた。
しばらく2号車の後ろについて走り、途中で抜いた。
バスの中の様子。
ようやく悪路を抜けた。
タクラマカン砂漠方面。
ここで1号車、2号車、同時に一時停車する。
停車しているのでバスを降りて付近を撮影。
ここで運転手のみ、何か手続きをしている。カメラを向けたら怒鳴られたので、すぐバスの中へ戻った。
ドナドナ発見!
バスターミナルがある疏府県に入った。もうすぐ到着だ。
カシュガル
カシュガル新国際バスターミナル
17:16 カシュガル新国際バスターミナルへ到着。
隣の席に座っていた女性(左のリュック)と同級生たち。
漢族は彼女1人で、他は少数民族、普通にコミュニケーションを取っていた。
路線バスで市内へ行くと言っていたが、路線バスが来ないので、タクシーの運ちゃんと交渉しているみたいだ。
自分も4路の路線バスで市内へ行こうとしたが、来る気配なし。乗り合いタクシーに便乗して西域広場近くまで連れて行ってもらった。10元と言われたが、西域広場までは行かないというので、5元で押し切る。
人民西路
市内に入り、人民西路上のどこかで下ろされた。どこか分からないが、知っている28路のバスが直ぐ来たので、乗車する(1元)。
ホテルも人民西路上にあり、この道をまっすぐ行けばホテルに到着する。途中、渋滞したが、無事にホテルまで辿り着けた。