河北省

張家口/華北と蒙古の境界 オルドス縦断旅行記①

北京到着

JALの特典航空券で北京首都空港第3ターミナルに到着。
オリンピック後、初の北京上陸で空港-市内間に鉄道が出来ていた。

東直門

東直門で地下鉄1号線に乗り換え。北京の地下鉄は1960年代に出来ており、2番目に出来た上海の地下鉄は1990年代と30年の時間が空いている。そのせいか、中国他都市の地下鉄に比べてレトロ感が凄い。

菜市口

菜市口で下車し、バスで六里橋へ向かう。この頃まだ六里橋まで地下鉄は繋がっていなかった。
ちなみに菜市口はかつての処刑場があった場所である。

六里橋バスターミナル

山西省の大同へ行きたかったが、切符が売り切れであったので、大同手前の張家口へ行くことにした。
17:00発のバスの切符を入手できた。

張家口

張家口南駅

北京六里橋からバスで約4時間掛かって到着。バスターミナル近辺には安宿が多くあったが、どこも外国人客の宿泊NG。漢庭などのチェーン店もNG。ここは人民解放軍の基地があり、他都市の事情とは異なる。どうしようもなく、最悪移動するか駅で野宿するかで駅へ来た。

駅前の様子。

せっかくJALの午前便で来たのに0時近くになっても一日の行動が決まらない。いや、日本時間では0時はもう過ぎている。大同へ行く列車はまだ何本かあるが、距離的に近いので、夜中の3時とかに着いてしまう。ダメ元で駅に隣接していた「鉄路賓館」へ行ってみたら、パスポート登記無しで泊めてくれた。1泊100元。

翌朝5:00起床。ホテルの部屋の様子。

張家口バスターミナル

6:00頃、タクシーで張家口バスターミナルへ来た。始発の大同行きバスを確保するためだ。

時刻表、ご参考まで。
大同行き始発は8:30で、チケットは余裕で確保できた。

大鏡門

8:30まで2時間以上あるため、張家口の代表的な観光スポットである大鏡門へやって来た。バスターミナルからタクシーで10元。

ここも万里の長城の一部である。

大鏡門は順治元年(1644年)、つまり清の入関の年に造られた。
康熙帝はジュンガル部のガルダン征伐の際、ここを通って行った。

ここはかつて中華文明とモンゴルの境界線だった。自分はモンゴル側に立っている。

朝早いので門が閉まっている。だけど柵をよじ登って長城に入って散歩している輩が何人かいた。

門をくぐった場所は工事中であった。

レトロな街並みを再現するらしい。

また戦時中、この辺は日本人街であったと何かで読んだ覚えがある。

水母宮

続いてもう一つの観光名所である「水母宮」へやって来た。先ほどの大鏡門の場所から長城で繋がっている。

大鏡門からタクシーで来たが、朝早く、人がいなくて代わりに野良犬が数匹いる。狂犬病が怖いのと、またここでタクシーを降りてしまうと、バスターミナルへ戻る手段が無くなるので、観光は諦め、おとなしくバスターミナルへ戻ることにした。

張家口バスターミナル

7:30頃、張家口バスターミナルへ戻った。

まだ時間があるので朝食を食べに店を探す。

適当な店に入り、包子を頼んだが、これが不味かった。いかにも北方の穀物の味という感じ。1篭10個で8元。

バスは定刻の8:30に出発した。