吉林省

通化・集安/好太王碑と北朝鮮満浦市 満州国時代の史跡巡り⑨

通化

通化駅到着

朝6:08、ほぼ定刻通りに吉林省通化へ到着した。

ホームで写真を撮っていたら、中央の車掌のオヤジに
「何、俺を撮っているんだ!」
みたいな事を言われ、ものすごい剣幕で怒鳴られた。

自分としては後ろの「通化」という看板を適当な位置で撮った
だけで、それを説明したら引き下がった。

お前なんかわざわざ撮るわけねーだろ、と思ったが、それにしても鉄道職員が客に取る態度か!?と後から怒りがこみ上げてきて、日本語で暴言を吐いて走って逃げた。
(非常に大人気なかった・・。)

駅を出て、駅前の「万通大酒店」にチェックインする。
宿泊はしないが、今晩乗車する列車の出発時間まで長いので、C-tripで予約していた(105元でバストイレ付き、マージャン部屋付き)。
車中泊であったので、シャワーを浴び、洗濯をし、一休みする。
8:30発の集安行きバスへ乗るべく、100m先のバスターミナルへ言ったら、8:30発の座席は売り切れていた。次発は10:30発で2時間も待ってられないので、乗り合いタクシーで集安へ行くことにした(50元)。

集安

好太王碑

山道をもの凄いスピードで飛ばし、1時間ほどで山道を抜け、すぐに石碑が目に付き、降ろしてもらう。入場料は3か所通し券で100元。

歴史的に偉大な石碑の周りで、子供たちが遊んでいる?

好太王碑。好太王は広開土王ともいう。

2006年、ユネスコの世界文化遺産に登録された。

中へ入ってみた。

好太王碑。

文字は風化が進んでいるせいか、かなに見ずらい。

このままでは、そのうち消えて無くなってしまいそうな状態だ。

石碑近くに太王陵があり、そちらにも行ってみる。

登ってみる。

太王陵からの眺め(集安市内方面)。

鴨緑江は見えないが、対岸の山は北朝鮮。
満浦市という地名らしい。

石碑と太王陵との間に無人の資料館があり、立ち寄る。

ここで分かったのだが、石碑の文字の風化が激しいのは、1500年近く野晒しにされたためではなく、近年の発見後、拓本を採り過ぎて表面がすり削られたせいであるとのこと。

1927年頃の状態。

つい最近まではこれにほぼ近い状態だった。

拓本もある。

好太王碑四面全文の記述。全部で1802字刻まれている。

再び引き付けられるように戻ってきた。

誰もいなくなったので、三脚を使い、ポーズを決め写真を撮ってみた。

そしてまた暫くすると、なんかにぎやかになって来た。

韓国からのピチギャル女子高生の集団だった!
修学旅行か、学校絡みの旅行らしい。男子学生はいなかった。

どことなく、イルボンの女子高生とは似ているようで異なる・・。

本日の目的は終了した。
だけどまだ11:00前で時間があるので市内へ向かうことにした。
公共の交通機関が無いので歩いて市内へ向かう。

最後に木の陰から「好太王碑」の文字が見えた。
さようなら、好太王碑!

集安市内まで4kmだ!余裕で歩いていける。
そもそもここへくる人は、団体旅行のバスか、タクシーをチャーターしてきていた。

のどかな風景である。

この線路は北朝鮮へ続いている。

市街地へ入り、簡単に昼食を取り、地図を買う。
集安市内は満州里並みに小さく、徒歩でも十分だ。

鴨緑江

遊覧船観光が出来るので、埠頭へ着てみる。

国境旅遊区の説明。

朝鮮民主主義人民共和国満浦市

対岸は北朝鮮、満浦市。

あの遊覧船に乗る。

望遠で撮影。

なんか人が集まっている。

遊覧船乗客の殆どが韓国人団体観光客で、人が見えると韓国語で何か大声で叫んでいた。

撮影している時は夢中で気が付かなかったが、後で写真を見てみると、崖崩れが起きて、その現場に人が集まっていたのだ。

今日は平日の金曜日。こんなところで何しているのだろう?
こっちも人のこと言えないが・・

監視小屋?

ここで悲劇が起きた!
写真と動画を交互に撮っていたのだが、デジカメの電池が切れてしまった!!今朝ホテルでフル充電しており、写真撮影だけであれば2、3日は持っていた。だが今回の旅行で動画撮影をしすぎたせいか、バッテリーが悪くなってしまったようだ。

集安バスターミナル

充電器を持参してきておらず、写真を撮れなくなったので、通化へ戻ることにした。集安バスターミナル前で試しに電源を入れてみたら、一時的に入って撮影。しかし、すぐ切れた。

もう一度試したら、また一時的に入った。その後何度か試したが、もう電源は入らなかった。

通化

K7512次 瀋陽行き軟臥に乗車

夕方ホテルへ戻り、駅周辺を少し探索したが、通化駅と通化市街地は離れており、駅周辺はつまらなかった。

部屋で休みながらネットを見ていると、今晩乗車する瀋陽行きの列車は撫順を通ることに気が付き、撫順で下車して観光する計画を立てる。

23:27発瀋陽行き。
軟臥の上を取っていたが、始発駅でなく、こんな遅い時間に入り込んで迷惑かけないか心配したが、自分のボックスの乗客は全員ここ通化から乗車した。

出発して車掌が換票に来たとき、下段の小生意気そうな学生乗客が、「こんなの何の意味があるのか?」と噛み付いていた。