伊寧
全季酒店(伊寧上海店)

伊寧観光3日目。本日はツアーに参加し、ホルゴス国境とサイラム・ノール湖へ行く。そのため北京時間の朝7時半頃にホテルを出た。
明珠路

北京時間の朝7:30は、新疆時間で朝5:30である。

上海城南門(上海城バス停前)

昨日夕方、ツアー申し込み、夜に添乗員から電話がかかって来て、朝8:00に上海城南門で待っているようにと言われた。7:50に到着(新彊時間だと5:50)。

8:00を過ぎても来ない。8:10になっても来ないので、添乗員に電話をしたら、「すぐに着く、こっちからはあなたが電話している姿が見える」と言われ、すぐに来た。

ツアーバス車中の様子。自分が乗車したときは既に9割座席が埋まっていた。この後、上海城南門近くの2箇所でも客を拾う。1人旅の太めの女性と、男女2人組み4名が乗り込んできた。

上海城南門を出発し、20分程で伊寧市内を出た。

ラベンダー博物館

9:00頃、まず初めに「薫衣草博物館」へ到着した。「薫衣草」はこの辺の特産物らしく、昨日、旅行社の人から「殆どのツアーはどうしてもここへ寄る」と説明を受けていた。「薫衣草」とはいったい何なのか?この旅行が終わるまで、何なのかを調べなかったが、「ラベンダー」のことであった。

「迷迭香」という植物は「ローズマリー」のこと。

まだ花は咲いていない。

「全葉青蘭」とは「シュンラン属」に属する植物らしい。

当初、これが「薫衣草」?と思ったが、「薫衣草」のシーズンは6月で、5月初めのこの季節はまだ咲いていないと事前に言われていたことを思い出した。




これが「薫衣草」らしいが、実物を見たことないのでよく分からない。



最後はお決まりのお土産コーナー。購入を強制させるような雰囲気はまったく無かった。「薫衣草」の枕や香料品など多く打っていたが、「薫衣草」が一体何なのか、この時点でも気にしなかった。
八十間房子辺境検門所

博物館の見学は1時間しない程度の時間で、カザフスタン国境へ向け出発!暫くすると、ホルゴス市街地への入境検問所に着いた。

乗客は一旦バスから降り、徒歩で検問所を移動する。ここでは特に何のチェックもなく、無事に検問所を通過できた。
ホルゴス(霍尔果斯)
ホルゴス(霍尔果斯)市街地

博物館から40分ほどで国境の街、ホルゴス(霍尓果斯)市街地へ入って来た。

市内は十分に発展しており、国境の辺境地の面影はない。
ホルゴス口岸

10:30頃、ホルゴス口岸の駐車場に到着した。

ここでの観光は自由見学で、時間は40分と言われる。なんか短い。


早速国境付近へと見学に向かうが、その前に身分証の検査がある。

途中にお土産店があったが、明らかに中華文明とは異なる文明のものが売られていた。

カザフスタンの説明。

ウズベキスタンの説明。

日本は中国の隣国であるが、カザフスタンも中国の隣国である。しかし日本から見れば馴染みがない。

ここは連雲港とホルゴスを結ぶ「連霍高速」の起点となっている。連雲港は江蘇省の海沿いにある港町。そこからここまで5000㎞以上ある。

「霍尓果斯口岸」の建物。「口岸」とはイミグレーションのこと。

金網が邪魔なので、背伸びをし、手を頭上に伸ばして撮影。

中国とカザフスタンは1992年1月3日に国交を樹立した。ソビエト連邦が崩壊してすぐのこと。




清代18号石碑


清が新疆を領有した時の国境線はもっと西へ数百㎞離れた場所にあったが、19世紀に帝政ロシアがシベリア方面へ進出してきて、領土を取られてしまった。もともとこの辺は中華文明圏内でもないし、辺境地で国境が曖昧でもあった。

ここが国境見学できる最前線のようだ。

写真左側に展望台の階段があるので登って行く。



柵の向こう側はカザフスタン領と思われるが、正確にどのあたりが国境線なのかが分からない。

向こう側に見える雪山はカザフスタン領。


国境を示す中国側の石碑。同じようなものが内蒙古自治区の満州里にもあった。

中国とカザフスタンの国境最前線。

向こうの雪山はカザフスタン領。

感想としては、ちょっとイマイチ!国境地帯というより、物流のコンテナヤードを見学している感じた。国境地帯としては、以前に行った事がある、内蒙古自治区の満州里、吉林省集安の北朝鮮国境の方がスリル感がある!!

そろそろ時間なので、来た道を戻って行く。


ここホルゴス(霍尓果斯)は中国が推し進める現代版シルクロード「一帯一路」の重要拠点となっている。


30分程見学して駐車場へ戻る。ここでの滞在時間は40分と言われ、当初「時間が少ない!」と感じていたが、これくらいの時間で十分だった。

駐車場にあった勇ましい看板。周囲を海に囲まれ、国境線を有していない日本では、国境付近の緊張感を理解するのは難しい。
