河北省

承徳/外八廟の普陀宗乗之廟と須弥福寿之廟 2023年夏の北京旅行⑱

承徳

普陀宗乗之廟(外八廟)

避暑山荘の徳匯門前にあるバス亭から市バスに乗り、外八廟の中で最大の普陀宗乗之廟へやって来た。

避暑山荘→普陀宗乗之廟は118路の市バスで来れる。普陀宗乗之廟は避暑山荘の後方にあるのだが、避暑山荘そそのものが巨大に広いので、バスで20分ほどかかった。運賃1元。

アプリをインスト―ルすれば、支付宝などのスマホ決済も利用できるらしい。

山門

「山門」と呼ばれる普陀宗乗之廟の入口付近。避暑山荘で外八廟との共通券を購入していたので、共通券で入場した。ここ普陀宗乗之廟は外八廟の中で最大規模を誇り、「小ポタラ宮殿」とも呼ばれている。清朝乾隆帝時代にダライラマを迎えるため、造営された。

やや離れた場所から眺めると、このようにチベット自治区にあるラサのポタラ宮殿らしくみえるようだが、このような角度で見れるスポットは、今回探し出せなかった。

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碑亭

碑牌が安置されている碑楼。

中に碑牌がある。

入口付近にあったチベット衣装のレンタル店。最近中国の観光地はどこもそうであるが、女子はコスプレをして観光地巡りをするのが主流である。

五塔門白台

五塔門白塔。左右16m、高さ9m、上にある5塔のうち、中央が皇帝を象徴している。

左右にある狛象。チベット仏教界では大切な存在で、大乗仏教の「力量無辺」を象徴している。

瑠璃碑坊

乾隆帝時代に多く作られた三間四柱七楼式の牌楼となっている。

大紅台

紅い部分が「大紅台」という建物部分。白の部分は高さ18mあり、紅い部分は高さ25mあり建物の高さは43mある。

先ずは白い部分を登っていく。

周辺の風景。

続いて「大紅台」の中へ入っていく。

「大紅台」の中の様子。

ここは正統なチベット仏教寺院。

華北にあるだけあって、中華文明とチベット文化の融合性も感じる。

活仏らしい展示物。本物かどうかは分からないが、以前行った拉薩のポタラ宮殿内に展示されていたものは、本物の活仏であった。

大紅台内部にある万法帰一殿。

途中、外の景色を眺めたら、遠くの方に「磬錘峰」が見えた。

鱗状になっている「鍍金銅瓦」。オレンジ色っぽい色に見えるが、実は金色である。

普陀宗乗之廟の上から眺めた景色。

権衡三界

普陀宗乗之廟の最も高い場所。

額には「慈航普渡」と書いてある。

周辺の様子。城壁らしきものが見えるが、あれは避暑山荘を囲っている壁である。

普陀宗乗之廟の屋上から眺めた風景を動画で撮ってみた。

建物の中へ入ってみた。

毘沙門天の奥様で仏法を護持する吉祥天母が祭られているた。

窓から下を見ると売店があり、杏仁豆腐ならぬ「杏仁アイス」の文字が見える。

下へ降り、試しに買ってみた。承徳の名物らしい(8元)。

食べてみたが、淡泊に杏仁豆腐の味はする。総じて味は普通だった。

一番高い場所まで来て、一通り見るべき場所はだいたい見学したので、この辺で普陀宗乗之廟はここは終わりにする。

紅い部分の場所は降りてきた。

建て物は紅部分と白の部分の二層構造となっており、今度は白の建物を降りていく。

須弥山福寿之廟(外八廟)

続いて、普陀宗乗之廟のお隣にある須弥山福寿之廟へやってきた。普陀宗乗之廟からここまでは無料カートがあり、通し券を持っていれば乗車できる。所要3分ほど。

須弥山福寿之廟。この寺院は清朝乾隆帝時代、チベット仏教の高僧パンチェン・ラマ6世を承徳に招き、迎えるため造営された。

こちらも「外八廟」の11ある寺廟のうちの一つで、世界遺産に登録されている。

碑亭

お隣の普陀宗乗之廟同様、ここにも碑亭がある。早速中へ入ってみる。

中の様子。

瑠璃牌坊

「総持仏境」と書かれている。漢字の他、満州文字、チベット文字、モンゴル文字の4言語の記載がある。

この寺院はチベット自治区シガツェにあるを模倣して建立された。

大紅台

ここにも「大紅台」という建物があった。

大紅台。

中へ入ってみる。

ブレてしまったが、ここにも活仏らしいものが展示されていた。拉薩のポタラ宮殿には本物の活仏が展示されており、隣の普陀宗乗之廟も同じようなものがあった。

中庭の様子。

自分はチベット仏教に帰依しているわけでもなく、これと言って興味や見応えを感じるものが無い。展示物は比較的多かったが、それらの写真はほとんど撮らなかった。

建物内を流し見して、外へ出た。

万寿琉璃塔

須弥山福寿之廟の奥の方に塔が見えたので行ってみる。

万寿琉璃塔。この塔は7階建てで8角の構造となっている。

この塔の中に56体のチベット仏像が安置されているらしいが、塔の中には入れなかった。

塔は8角形で、8面ある。

再び「磬錘峰」が見えた。あそこまで登山で行けるらしいが、今回は日帰り旅行なので時間が足りない。かと言ってあそこへ登るため、泊りで来るほどの興味もないな。

全体の見学を終え、入口へ戻る。

碑亭

再び碑亭の横を通り、外へ出る。

30分程で須弥山福寿之廟の観光を終え、118路の市バスで再び避暑山荘へ戻った。