ボルタラ蒙古自治州
大学生の時に見たNHKの番組で、中国の新疆ウイグル自治区に満州語が使われている街があることを知った。満州語は、かつて中国東北部から清王朝を興した満州族の言語であったが、中国全土を統治するに至った過程で、急速に漢化が進み、今では本拠地の中国東北部(旧満州)で母語とする話者が10人もいない、瀕死の状態の言語となっている。そのような満州語を、遥か4000㎞離れた新疆ウイグル自治区で日常的に使われている地域があるという。その後の調べで、そこは新疆ウイグル自治区のチャプチャル・シべ自治県であることをが分かった。番組の記憶の中で、そこでは小学生まで学校の授業は満州語で行われ、中学から漢語(中国語・普通話)を始める。また世界で唯一、満州語の新聞が発刊されている。北京に眠る多くの満州語文献の翻訳作業のため、多くの人材が派遣されている。それらのことを直接自分の目で確かめたくて、実際に現地へ行ってみた。
サイラム・ノール湖

果子溝から連トンネルを抜けるとサイラムノール湖が見えてきた!

暗いトンネルから瞬く間に光とこの光景が視界に入り、車中からどよめきと歓声が沸き上がる!

行政上、果子溝まではイリ・カザフ(伊犁哈薩克)自治州で、サイラム・ノール湖は隣のボルタラ・モンゴル(博尓塔拉蒙古)自治州になる。

サイラム・ノール湖は▼の場所に位置する。

サイマル・ノール湖周辺の地図。

それにしても、この風景にはびっくりした!バスの汚い窓から安物のデジカメ写真で撮っても、ものすごくキレイに風景が映っている。

湖の反対側の風景。

暫くしてバスは高速を降り、サイマル・ノール湖の風景区へと向かう。

風景区の入場料は80元。自分は昨日旅行社に支払った合計260元の中に、ここの入場料金も組み込まれていた。風景区での観光時間は2時間、3か所の観光スポットへ行くという。
金花紫卉

初めに「金花紫卉」という風景区。

湖の反射の風景が眩しい!

湖の背後には針葉樹林が迫っている。


湖の透明度も抜群である。

素晴らしい!

夏になると、ここで泳げるのだろうか?






もともとこの湖には魚が生息していなかったそうだが、1998年以降、養殖が始まったそうだ。







バスへ戻り、次のスポットへ移動する。


克勒涌珠

続いて「克勒涌珠」という風景区へ来た。

この周辺の風景も素晴らしい!

言葉では表現しきれない美しさがある!














背後には針葉樹林がある。






美しい風景の中、残念ながらゴミが捨てられていた。




思わず息を吞み込むような青さ!









湖の中にゴミが!残念!












西海草原

ラストの風景区は「西海草原」。


この風景、なんか切ない!「切ない旅情」を醸し出している。

添乗員に進められ、この風景を背景に、何人かの観光客のここでジャンプして写真を取っていた。








やっぱりこの風景、切ない。そろそろ時間になり、観光客みなバスに戻った。

北京時間18時にバスは帰路伊寧へ向け出発した。

車窓から眺めるサイラム・ノール湖。


まさに鏡の中の世界。

これでもか!というような圧巻とした風景。

角度を変え、前方方向の風景。

バスは風景区を出て、高速へ入る。

バスは高速へ入り、折り返して再び鏡のような景色が見えた!


この景色ともこれで見納め。

滞在時間2時間弱。本当に素晴らしい風景で、来てよかった!
