四川省

青城山・都江堰/青城山と都江堰 九寨溝、黄龍、四川省満喫旅行③

成都

新南門

3日目、青城山と都江堰観光に出かける。新南門から7:00発のバスに乗車するので、6:00時起き、6:30頃外へ出た。ホテル目の前が新南門バスターミナルである。

世界遺産/青城山、都江堰へは、共に成都から日帰り観光可能。成都-都江堰間は高鉄でも行けるが、新南門からバスでの移動も便利。

昨晩に続き、ここで朝食を食べる。

水やお菓子を購入。

青城山

道教の聖地/青城山(世界遺産)

新南門から7:00発の青城山行バスに乗り、9:30頃に青城山の入口へ到着した。

入山料は90元。

ロープウェイ乗り場へと向かう。標高1,200mほどなので自力でも登れたと思うが、この後、都江堰に行くので往路はロープウェイで登ることにした。(いや、はじめから山頂まで自力で登っていくつもりなどさらさら無かったかも。)

途中にあった土産物屋。購買意欲をそそる物品は無いが、1点気になるものがある。

それは、このおっさん!

誰かと言うと、かつて中国共産党No.2まで登りつめた林彪同志である。文革時代、毛沢東の後継者とされたが、その後、中ソ対立の激化から米国へ傾いた主席を裏切り、ソ連に逃亡中、モンゴル上空で撃墜された。

何故こんな場所にポスターがあるのか、意味不明。

月城湖

入口からロープウェイ乗り場まで少し距離があり、20分くらい歩く。

到着。往復割引の方が安いが、帰りは自力で下山するつもりなので、片道を購入(35元)。

上清宮

前山のロープウェイを降りると「上清宮」という廟がある。

中を少し見学。

青城山は道教の山。前身は後漢に発生した五斗米道。

キュウリトウモロコシが売られている。中国の山では定番の品。

どことなく仏教のものとは違う気がするが、基本的に馴染みがなく、理解できない。

大赤天

東華殿

老君閣

上清宮から30分ほどさらに登山し、前山最高峰の「老君閣」へ着いた。登山というほどのものではないが、不慣れなせいか微妙にキツく、それでいて気持ちいい。山登りなんて何年ぶりであろう?これを機にやや登山に目覚め、この後、いくつかの山へ出掛けた(→華山、黄山、泰山、天台山、武当山)。

道教の神様。やっぱ仏教のものとは感じが違う。

「老君閣」からの眺め。ごくごく一般的な山中の景色であるが、周辺はジャイアントパンダ生息地の世界遺産である。ここ青城山も都江堰と共に世界遺産に登録されている。

下の様子。

崖崩れ防止のためかネットが貼られている。またゴミが散らかって汚い。聖なる山なのに・・

「老君閣」には30分程滞在した。せっかく来たのだからもう少しいようかと思ったが、これといった見どころがある訳でもなく、これ以上いるとキツい。

「上清宮」まで下り、ロープウェイ乗り場から外れ、このような道で下山する。

誰もいなく、遭難しないか少し不安。

それほど大きな山でもないので、遭難はしないだろう。

1時間程度で何とか無事、下山出来た。

入口の屋根の上に小人たちがいた。

福建宮

入口の隣にあった福建宮。

ついでに中に入ってみた。門亮は青城山の門票に含まれる。

世界遺産/ジャイアントパンダ生息地

青城山は都江堰と共に世界遺産登録されているが、ジャイアントパンダ生息地の世界遺産でもあり、同じ場所で2つの世界遺産が被っている。

都江堰

13:30頃、青城山入口付近から都江堰行きのバスがあったので乗車。都江堰まで3元で所要1時間。但し着いた場所は都江堰バスターミナル。そこからさらにバスで都江堰入口まで行く(1元)。

都江堰(世界遺産)

都江堰の入口付近。バスターミナルからここまで公共バスでかなり迂回し45分も掛かってしまった。帰りはタクシーで10分10元程度だったので、時間の節約のためタクシーを使えばよかった。

入口付近にある「南橋」。

水の勢いが激しい。

かなり勢いが激しいが、涼しいし、見ていて気持ちいい。

たくさんの人が涼んでいる。

入園料90元とやや高い。園内は広く、カート(有料)もあるが、徒歩で行く。

水の流れが速く、勢いも凄い!

魚嘴

ここが都江堰の水利施設で最も要の機能を果たしている「魚嘴」である。

安渓吊橋

吊り橋を渡って、秦堰楼(写真中央やや上)を目指す。

吊り橋からの眺め。

揺れて、スリルがあって、非常にオモロイ!

秦堰楼へ登る

秦堰楼へ登る。

秦堰楼からの眺め。

非常に素晴らしい!

眠江が魚嘴を起点に外江(上)と内江(下)に分かれる。

秦堰楼からの眺め。

内江(左)と外江(右)。

眠江。

安渓吊橋。

この景色と迫力に圧倒され、同じような写真を何枚も撮ってしまう。

ちなみに楼閣の上の最も景色が良く見える場所を陣取り、酔った気分でボッーと30分程眺めていた。

ふと、白酒を呑みながらこの景色を見ると最高だろう、と思った。

気温は30℃を超えていると思うが、適度な風も吹いていて、非常に気持ちいい。

今度来る機会があれば、絶対に白酒を持って行こう。

ここ都江堰は2008年5月の四川大地震でも甚大な被害を受けた。いくつかの廟は崩壊し、再建の様子が生々しい。

二王廟

見た感じ、ここは被害が無かったようだ。

何というか、都江堰は絶景の名所という訳でもなく、歴史的な事件の名所という訳でもない。

しかしながら何故か心が落ち着き、非常に親しみの持てる場所である。

是非また来てみたい。                        その時は白酒を持って。

都江堰バスターミナル

成都行のバスの時間が気になったので、都江堰からバスターミナルまではタクシーで来た。確か10元で10分以内で到着。成都行は頻繁にあるが終バスは19:00頃。17:00頃のバスに乗車し、成都へ戻った。

都江堰からのバスの行先と時刻表。以下ご参考下さい。

九寨溝、四姑娘山方面や一部チベット・アムド方面のバスは成都からだと入手し難い時期もあるので、都江堰で確保するのは穴場かも。前日、都江堰入りしていれば、成都の早朝渋滞も避けられる。

成都

成都旅游集散中心/茶店子バスターミナル

小1時間ほどで成都到着。だけど着いたのは茶店子バスターミナルだった。成都行きしか意識していなく、新南門行きかどうかをきちんと確認しておけばよかった。

茶店子バスターミナル敷地を出たところに、公共バスの乗り場がある。
〔2021年現在は地下鉄が開業中。〕

茶店子から市バスでホテルのある新南門へ行く。

三国聖地/武候祀

途中、「武候祀」前を通ったので瞬間的に反応し、下車した。周辺はチベット街にもなっている。

ここは「三国聖地」!
こういう場所、どこもそうであるが人がいない状態で写真を撮るのは難しい。

一瞬のスキが出来た!

「漢昭烈廟」とある。ここでいう漢は蜀漢、昭烈帝は劉備玄徳のこと。そう、ここに劉備の陵墓がある。入場料は80元で今回入らなかった、というより18:30で閉館していた。前回来たのは1996年3月である。その時、NHKでやっていた「三国志人形劇」の伸介竜介の人形があった。

門前の広場。

錦里

隣に「錦里」という、昔の街並みを再現した商業観光施設が出来ていた。

スタバもあり、周囲の雰囲気に合わせた造りになっていた。

小吃などの店もたくさんあり、夕飯はここで適当に済ませた。

個人的感想として、昨日行った「宽窄巷子」より面白い!

1時間ほどぶらつき、暗くなったのでホテルに戻った。
明日はバスで九塞溝へ向かうため、早めに就寝した。