瀋陽
瀋陽駅到着
12:30頃、瀋陽駅に到着。
駅から出たら、新しい駅舎の側であった。東京駅で例えれば八重洲側である。
撫順へ寄ったため瀋陽での観光時間が半日となった。
地下鉄1本でホテルまで行けるが、時間節約のためタクシーでホテルへ。
運よく瀋陽駅正面前を通ったので写真を撮る。旧奉天駅で、東京駅の丸の内側の駅舎を模して建てられた。駅裏八重洲側に新駅舎が建てられ、正面から見ると、満鉄時代の偉大な駅舎が、太陽に照らされたような轟々しい見栄えとなるようになっている。
東京駅も2012年に改装されたが、模したこちらも改装したみたいで、きれいになっていた。
正面口駅舎は人が立ち入れる気配が無かった。
清文化主題酒店
C-tripで予約した「清文化主題酒店」へ到着。
当初、瀋陽にある旧大和旅館の遼寧賓館へ宿泊しようとしたが、たまたま見つけ、名前が気になったので、こちらにした(1泊278元)。部屋には昔の農村の白黒写真等が飾られているだけで、普通のホテルと何ら変わらなかった。
ホテルロビー正面の様子。
大西路を挟み、カルフール(家楽福)がある。
地下鉄1号線と2号線が交差する「青年大街」駅すぐそばで、ロケーションはいい。
老辺餃子館
早速、地下鉄1号線2つ隣の「中街」へ。
老辺餃子館で昼食を食べる。
ちなみにこの店は新宿にも支店がある。
前回来て食べた時は美味しくて感動したが、今回はそうでもない。
隣の客も、味とサービスについて服務員に文句を言っていた。
瀋陽故宮
食事を終え、14:00過ぎに「老辺餃子館」から歩いて10分くらいの「瀋陽故宮」へ行く。全く意識せず狙ったわけではないが、面白い写真が撮れた。
ここは2004年に北京の故宮に追加登録される形で、ユネスコの世界遺産(文化遺産)となった。
今回は中へは入らなかった。入場料は60元。
張氏師府博物館
今回の目的はここ。
「張氏師府博物館」。
前回来た時、閉館30分前の5分後で、交渉したが入れてもらえず、外から建物を眺めただけの悔しい思いをした。15年ぶりのリベンジ訪問である。
当時は銅像など無く、現在入口周辺はかなり整備されている。
ここはもともと奉天軍閥であった張作霖、張学良一家の官邸兼私邸であった。
今回は中をじっくり見学する。
張学良像。
庭園の様子。
張作霖は爆破事件に遭った後、瀕死の状態でここまで運ばれ、息を引き取ったそうだ。
張学良は2001年、100歳まで生きていたが、西安事件後、軟禁状態に置かれ、台湾からハワイに移住し、このお屋敷に戻ることは無かった。
柳条湖(九・一八記念館)
続いて九・一八記念館。
大学生の時、ここへ来たことがあるのだが、春節時期で閉館していて、中に入れなかった。
パスポート提示で入場料無料。日本のパスポートを提示するのはかなり緊張する場所であるが、普通に対応をしてくれた。
中国では愛国教育に繋がるような記念館等は、2008年頃から無料になった。
その代わりそれ以外の観光地の入場料は、どこもかなり値上がっているような気がする。
満州国の玉印。
義勇軍行進曲(中華人民共和国国家)
「義勇軍行進曲」の楽譜。中華人民共和国の国歌となっている。
もともとは映画で使われていた歌であった。
かなりじっくりと見学でき、満足した。
記念館の中は、前回来たときよりも増設、拡張されているようだ。抗日の展示内容が中心であるが、嫌気がさすような内容ではなかった。
「昭和七年七月建之」と刻まれているのが見える。
この碑は以前鉄道のそばにあった。
もちろん倒された状態で。
「柳条湖」は「柳条溝」との言い方もあったと思うが、今は「柳条湖」になっているみたいだ。
満州事変勃発現場
ここの鉄道が関東軍により爆破された。
前回来た時は金網などなく、線路に立ち入ることが出来た。
ここから近い北陵公園・昭陵(ホンタイジ陵)にも行きたかったが、既に16:00を過ぎており諦めた。昭陵の閉館は16:30である。
まだ明るいので、瀋陽のコーリアンタウンである西塔地区へ行く。
九・一八から近いが時間節約のため、タクシーで行く。
運転手が近道してくれたのだが、工事中で前に進めず、途中で降りて5分ほど歩いた。
西塔街(Korean Town)
西塔へ到着。
以前と比べ、雰囲気も変わり、高そうな店が増えているような気がする。
西塔へ来たのは、ここが目的ではなく、この近くに満州某重大事件発生発生現場、つまりは張作霖爆殺現場があるためである。
しかしながら付近の開発がかなり進み、高鉄も出来、辺りの様子が一変してしまっていた。
結局1時間ほど歩き回ったが、今回探し出せなかった。
遼寧賓館(旧大和旅社)
19:00頃、まだ明るかったので、なんとなく遼寧賓館へ来た。
若いタクシーの運転手に行き先を行ったら、「遼寧賓館」そのものを知っていなかったので、「中山広場」と告げた。
ここは旧大和旅社である。今回哈爾賓、長春に続き3件目の大和旅社だ。
大和旅社の歴史。
中に入って見学して見た。
食堂の様子。壁に我が国の菊の紋章が!
中山広場
遼寧賓館前の中山広場。一周してみる。
旧朝鮮銀行奉天支店(華夏銀行)
華夏銀行。
旧朝鮮銀行奉天支店。
旧東洋拓殖銀行奉天支店(盛京銀行)
盛京銀行。
旧東洋拓殖銀行奉天支店。「盛京」とは瀋陽、奉天の旧名である。
瀋陽市公安局(旧奉天警察署)
瀋陽市公安局。
旧奉天警察署。
旧横浜正金銀行奉天支店(中国商工銀行中山支店)
中国工商銀行中山広場支行。
1925年竣工の旧横浜正金銀行奉天支店。
広場の中へ入ってみる。
主席の号令で人民が集まりはじめているようだ。
そして主席の号令で踊り始めた。
遼寧賓館隣にある日本食屋。1997年2月に来た時にもあった。ここで夕食を食べようかかなり迷ったが、辞めた。
大清花餃子館
夕食は、ホテルから歩いて10分くらいのところにある満州料理がある「大清花」へ。
清朝初代皇帝ヌルハチ。
清朝3代皇帝順治帝。
満州料理とはどういうものか思ったが、大したことは無かった。
どの料理もボリュームが多く、ワイルドな感じで、それだけである。
なんか一人で来る場所ではないなと感じた。
全部食べきれず、半分以上残してしまった。余計なカロリーを十分吸収してしまった感じ。
21:00頃、ホテルへ戻った。