上海
中華芸術宮
2024年1月2日お正月休み中、上海浦東にある中華文化宮へやって来た。
ここは2010年上海万博跡地にあり、当時の中国館の建物がそのまま残っている。人民広場にあった上海美術館もこちらへ移転し、2012年国慶節に合わせ「中国芸術宮」として開館した。アジア最大の美術館となっている。
場所は地下鉄8号線「中華芸術宮」下車徒歩3分。人民広場から5駅目、老西門から3駅目と、上海市中心部から近く、気軽に行ける場所にある。
地下鉄駅はこの旧中国館の建物の右裏手にある。
2010年の上海万博へは行ったが、当時の中国館は1番人気で、5~6時間待ち状態となっており、見学は出来なかった。
入場は無料で、敷地に入る際、パスポートの提示が必要である。
かなり巨大な建物である。
入口のある場所へエスカレーターで登っていく。
4階に相当する場所にある入口。
入口付近から下を眺めた様子。
中は空間を持て余し、無駄に広い感じがする。展示物は清末以降の近代美術品の展示が中心。
この人は中国近代史上で欠かせない超重要人物の陳独秀。1915年に「新青年」を創刊し、1921年に李大钊とともに中国共産党の創設した。
毛沢東が会談している様子。
いろいろと展示物はあったが、流し見して最上階を目指す。
ここへ来た目的はただ一つ。
上海万博の時、中国館の目玉展示物であった「清明上河図」の動画展示を見学するためである。
「清明上河図」とは、北宋時代開封の都城内外の殷賑を描いた画巻である。8階に当たる場所に展示があり、別途20元の入場料が掛かる。
「清明上河図」の動画巻
「清明上河図」へ入場!
万博当時は5~6時間待ちと言われ、見学を諦めていた。
今は見学者が10人ほどで、贅沢にゆっくり見学できる。
もの凄く迫力があり、実に感無量である。
「清明上河図」オリジナル画巻は北京の故宮博物院に収蔵されている。
この絵が描かれた河南省開封市には、絵の様子を再現した「清明上河図」のテーマパークがある。
正確には分からないが、横幅50mはある。
ゆっくりと絵を見ながら、行ったり来たり何往復もしてしまう。
ここ中華芸術宮の「清明上河図」の凄いところは、迫力もそうであるが、全ての絵が昼夜を繰り返し、動いていることである。
動画の様子がこちら↑
この「清明上河図」に魅了され、写真をたくさん撮ったり、動画を撮ったりしながら、1時間半程かけてゆっくり見学していた。