上海
【前置き】
かなり前であるがNHKの番組で、中国の新疆ウイグル自治区に満州語が使われている街があることを知った。満州語は且つて中国東北部から清王朝を興した満州族の言語であったが、中国全土を支配後、漢化が進み、現時点で本拠地の中国東北部では話者が10名足らずしか現存していない、瀕死の状態の言語である。その言語を遥か4000㎞離れた新疆ウイグル自治区で日常的に使われている地域があるという。その後の調べで、そこは新疆ウイグル自治区のチャプチャル・シボ自治権であることをが分かった。このことを確かめたくて、現地へ行ってみた。
4月30日(日)朝4:30に起床。上海虹橋空港T1から近いチェーンホテルの莫泰酒店(MOTEL68)に前泊していた。5:00にチェックアウトして虹橋T1へ向かう。ホテルから歩いていこうか迷ったが、荷物が重いのでタクシーで行く。初乗りで行ける距離なのに、早朝料金とかで40元とか吹っかけられ、交渉して30元で行ってもらった。
上海虹橋空港T1に着いたのは朝6:00前であったが、既に人が多い。
7:10フライトで、6:40搭乗開始。上海虹橋から西安トランジットでウルムチまで飛ぶ。春秋航空で、早い時期に予約していたこともあり、GW期間中であるが片道10,000円であった。
待合室の様子。
朝食は空港で何か食べようとしたが、まともなものが売っていなかったので諦めた。
。
飛行機に搭乗してからすぐに寝てしまい、気がついたら上空を飛んでいた。
どこの辺を飛んでいるのかは不明。天気は良い。
西安
2時間半位経ち、経由地の西安へ向けて下降すると、古墳が見えた。
別の場所にも古墳がある。
また古墳!写真が追い付かないほど数々の古墳が見えた。
西安咸陽空港
西安到着。前回来たのは2011年なので6年ぶりだ。
西安空港は「西安咸陽国際空港」といい、実質、咸陽市にある。咸陽は秦王朝の首都でもあった地だ。
トランジットなので、1時間位空港で待たされるのかと思っていたが、烏魯木斉行き組は機内待機で降りられなかった!!自分は窓側で、隣2人は寝ていて通路にも出られない。非常に狭い狭い座席でじっと待っているしかなく、キツかった。
1時間ほど経ち10:40頃、再び離陸。
離陸後もいくつか古墳が見えた(写真の左側、エンジン付近、その他写真が間に合わず!!)。地元の埼玉古墳なんで比ではなく、この光景は凄かった。さすが中原の中心地!
陝甘地区らしい地形。
1時間半位して砂漠地帯に突入した。
どこか分からないが、とても綺麗な色をした湖が見えた。
チベット方面の山脈。雪が積もっている。
烏魯木斉
そろそろ烏魯木斉市内上空へ入ってきたようだ。この水色の屋根、前回旅行時にも見た覚えがある。
前回の烏魯木斉訪問が2015年8月なので、まだ2年経っていない。こんなに早く新彊へ戻って来れるなんて思ってもみなかった。
高層マンション群。
烏魯木斉国際空港
ウルムチ空港に到着!
天気はよくない。
空はどんよりしている。
春秋航空はT1ターミナルへ到着した。現在ウルムチ空港はT1~T3まであるが、T1は一番古いのでボロい。
先ずは空港リムジンバスで烏魯木斉南駅へ行く。15元で所要50分。距離的にそんな遠くないと思うが、市内へ入ると渋滞にはまるので時間が掛かる。
途中、地下鉄の工事をしていた。信号待ちで、地下鉄の駅がずべて載っている看板を撮影。空港から繁華街の「二道橋」へは繋がるみたいだが、火車駅へは繋がっていないようだ。
ウルムチ南駅手前付近で激しく雨が降り出した。
馬三元牛肉拉麺
ウルムチ南駅到着後、窓口で予約していた切符を受け取る。その後、食事のため駅近にある「馬三元牛肉拉面」へ入る。この店は前回2015年8月に来た時、宿泊していたホテルの近くにあり、美味しかった思い出がある。
一番シンプルな「清湯拉麺」を注文、9元。
やっぱ美味しい!昨年12月に蘭州で食べた拉麺と同じ系統だ!ここであることに気が付く。今晩は夜行で伊寧へ向かうのであるが、乗車時間を再確認するため、切符を見たら、乗車駅が「烏魯木斉南」では無く、「烏魯木斉」となっている。2015年の情報では、高鉄の「烏魯木斉」駅が建設中で、従来の烏魯木斉駅が「烏魯木斉南」駅に改称されたばかりであった。現時点では「烏魯木斉」駅が出来ており、伊寧行きはそこから出発するようだ。
「烏魯木斉南」駅で荷物を預けてどこかふらふらしようかと考えていたが、「烏魯木斉南」駅へは戻って来る必要が無い。面倒ではあるが、荷物を持って、とりあえずバスで「二道橋」へ行く。
二道橋
「二道橋」へ着いたら雨が強くなり、観光できないのでウイグルレストランへ入って時間を潰す。
まずはヨーグルトを注文。
続いて「羊肉串」を注文したつもりが、変なのが出てきた。
さっき牛肉面を食べて1時間しか経っていないが、本日の夕食としてラグメンを食べる。久しぶりのラグメンで、これもとても美味しかった。
烏魯木斉駅
雨が降り、荷物も抱え、ぶらぶら気ままに観光できる状況ではなかったので、少し早いが19:00頃に「烏魯木斉」駅へ行った。二道橋から一度「烏魯木斉南」駅へ戻り、そこからK2の白バスに乗車し30分で5元。K2バスは南駅と高鉄駅(=烏魯木斉駅)を結ぶ専用バス路線だ。
「烏魯木斉」駅への入場は比較的簡単であった。警備度合いは南駅の方が厳しい。
少し周辺ンを探索し、19:30頃、駅構内へ入る。自分が乗車する伊寧行きは21:42発で、まだ2時間以上ある。
どこもそうだが、中国の新しい駅は広くでドデカい。
鉄道駅というより空港の様子に近い。
待合室の様子。この駅には軟臥客専用の部屋は無かった。2015年の烏魯木斉南駅にはあったのだが。
待っている間、歯磨きと洗顔を済ませる。新しい駅なので、トイレも綺麗であった。
21:10頃、伊寧行きの検票が始まる。
ホームへ向かう。
伊寧行きは21:42から少し遅れ、21:55発に変更。お隣は21:43発の成都行き。
毎度の光景である。
軟臥の部屋の様子。
自分の座席は8号車の001(下段)である。
なんか疲れていたのか、列車が出発する前に横になり、そのまま寝てしまった。少ししてから「換票」で起こされたが、すぐまた寝てしまった。
伊寧
伊寧到着
翌朝6:00に「換票」で起こされる。何時に着くのか聞いたこと、7:00というので、二度寝する。
その後、到着したので「降りろ」と車掌が呼びに来た。時計を見ると6:50で、列車は止まっていた。
「さっき7:00に着くって言ったじゃん」と言ったが、車掌は無視して去って行った。気が付いたら、部屋には自分一人しかいなかった。相部屋に誰か居たかと思うが、ずっと寝ていて、それすらも覚えていない。