北京市

北京/夜の鼓楼と煙袋斜街 2023年夏の北京旅行㉔

北京

鼓楼東大街

南鑼鼓巷を北上し、鼓楼東大街沿いに什刹海へ向けて歩いていく。

鼓楼

途中、鼓楼があった。近すぎて全体が写真に収まらない。

ここは2024年6月に「北京中軸線」上の建築物として世界遺産登録された。鼓楼のすぐ後ろに鐘楼があるが、そこが北京中軸線の最北端だ。

中国の古都であれば、北京同様に鼓楼と鐘楼がセット現存しているケースが多い。明、清を通じ、ここで朝は太鼓、夜は鐘を鳴らし、市民に時報を伝える役割を果たしていた。尚、清王朝滅亡後の1924年まで続けられていた。1924年10月23日直隷派軍閥の馮玉祥により、宣統帝溥儀が紫禁城から追放されると、時報を伝える太鼓と鐘は鳴らなくなった。2000年代に入り、観光用に復活はしている。

1912年清朝滅亡後も、清室優待条件により宣統帝溥儀は紫禁城に居住していた。1924年10月の北京政変により紫禁城を追われ、その後、天津の日本租界にある日本公館で庇護を受けた。

少し離れた場所から鼓楼を眺めてみた。

夜だと暗くて分かりにくく、近くまで来ないと気が付かない。

目的の什刹海へ向かう。

煙袋斜街

「煙袋斜街」という通りにを発見。賑やかそうなので、ここを通って行く。

もともとは「鼓楼斜街」という名称であったが、清末に入口付近で煙草用品が売られていたことから、「煙袋斜街」という名称に変わった。鼓楼のお膝下の商業区である。2007年に政府主導で保護修復され、人気商業街へと変貌した。

この辺の位置関係は上図の通り。

人が多く、とても賑やかであるが、売られているものは、さっきまで散策していた「南銅鑼巷」の露店と大して変わらない。

ここの繁華街は什刹海へと続く。