江西省

廬山/廬山国立公園 黄山と江南地方の世界遺産⑤

九江

九江バスターミナル

景徳鎮からバスで九江へやって来た。10:30頃到着。

九江発のバスの時刻表、ご参考まで。

九江バスターミナルへ到着後、コインローカーがあったので荷物を預け、すぐさま廬山行きのバスチケットを購入し、11:00発のバスで廬山へ向け出発。途中、廬山麓の入口で下され、入山料(道路使用料込で158元)を徴収された。

廬山(廬山世界地質公園/廬山国立公園) 

12:30頃、廬山バスターミナル前に到着。バスターミナルといっても、バス停と切符売り場の小屋がある程度の規模。

九江行きの最終バスは16:30であることを確認。切符を購入しようとしたが、乗車時に販売すると言われた。

廬山は避暑地として昔から有名な場所で、日本でいうと日光みたいに道路も早くから整備され、観光化されている。

1996年にユネスコの世界文化遺産にも登録された。

13:00近くなので、バス停近くの食堂で昼食を食べた。20元はしなかった。

少し付近を探索するが、滞在時間が4時間もなく、廬山会議旧跡へと歩いて急ぐ。

教会がある。

地図でみると1㎞程度の距離で徒歩圏内と思っていたが、一昨日の黄山登山での筋肉痛が今頃発生し、足がパンパンに張って歩くのがキツくなった。

そのためタクシーを拾うが、運ちゃんから「どこへ行きたいのか?」といろいろ聞かれ、50元で3時間チャーターすることにした。助手席にガイドも座っていた。運転手の息子の嫁だという。

廬山会議旧跡

そもそも廬山へは何しに来たかというと、来たことなかったから一度来てみたかっただけで、廬山会議くらいの知識しかなく、とりあえずここへ来た。

着いてすぐガイドから「こんな場所、つまらないよ!ほかの場所へ案内してあげる!」と言われ、すぐさま別の場所へ行く。

含鄱口

ガイドの計らいで含鄱口という場所へ来た。

含陽湖

ここからの眺めが素晴らしいらしい。遠くに「含陽湖」という大きな湖も眺められる。初日を見るスポットでもあるらしい。

リフトらしいものがあるが、動いていなかった。

ちょっとしたハイキングコースになっており、ガイドに連れられて歩く。

だがこちらは筋肉痛で、歩いて付いて行くのが苦しい!が、何とか付いて行く。

自分で調べていった場所ではないので、この辺、どこだか、分からない。

またガイドから「廬山観光は2~3日掛かり、観光客はここに宿泊する」という。「それなのにあなたは何故日帰りで、しかも3時間足らずで帰ってしまうのか?せっかく来たのにもったいない」と言われる。

「3時間足らずたらずで廬山の観光出来るわけなく、何しに来たの?」とも言われる。

「高い入山料をはらってわざわざきたのだから、今日はここに泊まって、明日もっと観光すれば」と、しつこく言われる。

彼女がそのガイド。

「こっちにはこっちの予定があるんだよ!」としつこい質問攻めに内心思いながら、「今度ゆっくり時間を取って観光に来るよ!」とやんわり答えた。

歩きながらいろいろお喋りした。彼女は廬山の観光ガイドの資格を取得したばかりらしい。何回かチャレンジして、やっと取ったとのこと。

自分は一昨日、黄山登山をして、中1日経て足が痛くなった話をした。

すると「黄山は1日楽しく観光したのに、何故廬山は来て直ぐ帰るのか?」という話を蒸し返してきた。

滝が見える場所へ来た。わざわざこの景色をみるため案内してくれたのだ。

15:00になる。

廬山山中は非常に広く、中途半端な時間ではこれ以上、他の観光スポットに行けないという。

廬山博物館

正味あと1時間半で、バス乗り場から遠くない場所ということで、廬山博物館へ来た。ガイドは全く興味なさそうであったが、自分はどうしても行きたいと言い、やって来た。

先ほどの運転手はどこかへ行き、別のタクシーに乗ってやって来た。料金はもちろんガイドが払った。

ガイドの項目に、廬山の美しい自然を紹介する内容、観光スポットなどは入っているが、ここは対象外らしい。

廬山会議中、毛主席が宿泊していた場所を博物館として公開している。

主席の寝室。

主席の浴室。

廬山会議旧跡

続いて再び廬山会議旧跡へやってきた。
ガイドは「なぜ日本人がこんな場所に興味があるの?」と不思議がっていた。

廬山会議とは1959年7~8月にかけてかいさいされた中国共産党中央政治局拡大会議と第8期中央委員会第8回全全体会議のこと。

毛沢東指導による「大躍進」運動の失敗を批判した彭徳懐が、逆に「右翼日和見主義」と毛沢東に反論され、他の参加者も毛沢東を恐れ同調し、彭徳懐は国防部長の職を解任され、失脚した。

「偉大なマルクス主義、レーニン主義、毛沢東思想万歳!」と書かれてある。

彭徳懐失脚後、林彪が後任に選出された。

朱徳、江青の名前もある。

こうして廬山会議後は毛沢東批判が出来ない空気が作り出され、文化大革命へと突き進むことになる。

毛沢東、周恩来、朱徳の写真。

外にあった売店。

面白い場所かどうかは何とも言えない。

中国史に興味がある人は、歴史的な旧跡として1度くらいきてみてもいいかも。

その後、ガイドはバス乗り場まで送ってくれて、そこでお別れした。16:30発のバスで九江へ戻った。