ウルムチ(烏魯木斉)
ウルムチ南駅
長江路から31路バスで烏魯木斉南駅へ到着。
13時過ぎに到着した。
駅構内へ入るのに3つの検問が有る。
まずは第一検問。
第二検問。
そして第三検問。問題なく突破できた。
今回の旅行ルート。
一般の侯車庁。
自分は軟臥なんで、軟臥侯車庁を利用できたのであるが、こっちの方が面白そうなので、利用しなかった。
列車は和田(ホータン)行き。13:30過ぎに検札開始。
7562次 烏魯木斉-和田行きに乗車
烏魯木斉南駅ホームの様子。
7562次 烏魯木斉-和田(ホータン)行き。
軟臥室内の様子。
自分の席は11号車5番。なお、この列車に軟臥は11号車1車両しか付いていなかった。
14:01定刻通り出発。
ウルムチ南駅を後にする。
吐魯番までは後ろ向きで走行。
出発して10分位で、こんな風景に変わってきた。
烏魯木斉南→喀什(カシュガル) 軟臥下鋪で455.5元。
暫くすると乗員が換票にやって来た。
これが換票証。自分が下車する前に、再び切符と交換しに来る。
軟臥、硬臥ともにあり、寝過ごしを防ぐシステムである。
荒涼とした、殺風景な地帯に入る。
硬座の様子。
極端なカオス的状態ではない。
食堂車の様子。
隣の10号車が食堂車で、まだ営業はしていなかった。
営業時間が書いてある。
読めない!!
漢字表記もあった。
夕食は17:30からだ。しかしこの後、17:30に行ったら、「今日はコックが一人しかいなく、準備に時間が掛かっているので、あと1時間ほど待ってくれ」と言われた。
鉄道に沿って高速道路が走っている。
ぼんやりと湖が見えてきた。
塩湖駅
15:00 塩湖という駅に到着。
駅名からしてあの湖は塩湖という名前なのか?
列車は停車でしているが、ここで乗客は乗り降りできない。
線路の様子。
遠慮なくゴミが散らかっている。
自分の部屋はまだ2名しかいない。
隣の部屋の様子。
天山駅
天山駅に停車。天山山脈の麓にあるから「天山」駅?
停車はするが、ここも乗客の乗り降りは出来ない。
暫くこの駅に停車したまま出発しない。
そして「吐魯番方面が強風のため、暫く運転を見合わせる」と車内放送が流れた。
停車中、蘭州方面に向かう列車3本に抜かれた。
河西回廊方面は大丈夫らしい。
軟臥車内の様子。
出発して1時間足らずで運行中止になったらどうしよう、と不安がよぎる。でも既に出発しているし、こんなところで強制下車させられることはあるまい。
天山駅に40分ほど停車し、徐行運転開始。
車中にいるのでよく分からないが、この付近も風が強い様子である。
時々ゴミが空中を舞っているのが見える。
吐魯番駅
16:15 1時間以上遅れて吐魯番駅到着。
外へ出てみた。
ここで機関車の進行方向を変えるため、30分ほど停車。
風がとても強い。熱風が吹き荒れ、体感的に気持ち悪い。
売店。
見ていると吐魯番葡萄(20元)を薦められた。
イメージ的にで美味しそうに聞こえるが、果たしてどうだろう?
迷いに迷ったが、量が多くて食べ切れそうもないし、味が不明なので辞めておいた。この量の1/4を5元で売っていたら買っていた。
哈密瓜も売られている。
停車中、長春→ウルムチ行きの列車がやって来た。
吐魯番から進行方向が入れ替わり、出発。
吐魯番から南疆鉄道に入る。向こうに見えるのは蘭州方面へ向かう蘭新鉄道。
この列車の時刻表。
風車が多い。
地形が変わってきた。
何か別の惑星みたいだ(行ったことないが・・)。
19:04 街らしい景色が見えてきた。
遠くのほうに陸橋が見える。これからあそこを通ることになる。
その前に駅に着く。街があるから、駅がある。
魚児溝駅
「魚児溝」駅。
ここから南疆鉄道の新路線に入っていく。旧路線は迂回ルートで、新路線は近道路線となっている。
あの線路が旧路線だろうか?
この後、トンネルが結構続く。
18:30 食堂車へ。
言われた時間に来てみると、営業が開始されていた。
菜単(メニュー)。安くはない。
「套餐(セットメニュー)」は4種のおかずと米飯、スープ付き。
服務員から1人用にちょうどよい、と言われたので、それにする。
お薦めの「套餐」(セットメニュー)。
味は見た目通りでるが、景色を眺めながら食堂車で食べるのは、また格別であった。
天山山脈側の景色。
タクラマカン砂漠側の景色。
食後、再び9号車の硬座を探索。実は硬座が最も視界が良い。
馬蘭駅
20:11 「馬蘭」という駅に到着。
新路線の駅なので、ホームも新しい。
タクラマカン砂漠側。
天山山脈側。
吐魯番から進行方向が変わり、自分の席は進行方向向きになった。ベッドに横になり、景色をみながら本を読んでいた。快適である。ところどころ風景の良いところは写真に収めていた。
このとき読んでいたのは池井戸潤の「銀翼のイカロス」。半年前に地元図書館で予約し、出発前に回ってきた。2020年に「半沢直樹」でTV放送された。
黄昏時の新疆の空。
窓ガラスが汚くて良い写真が撮れず。
和碩駅
20:40 「和碩」という駅に到着。
ウイグル族の乗客。
ウルムチではあまりこういう民族衣装を着た人を見かけなかったので、なんだかワクワクしてきた。
しかしこんなのまだ序の口であった。
停車中、各車両の車掌たちはこのように乗車口前に立っている。
ベルが鳴り、整列終了。
自分も車両の中へ戻った。
ここも新駅で、さっきの「馬蘭」と駅の構造が全く同じだ。
焉耆駅
21:15 「焉耆」という駅に到着。
ウイグル族多し!
ウイグル族の老婆。白熊を抱えていた。
「焉耆」というこの地名、今まで知らなかったが、この後行く和田博物館で前漢の時代、つまり紀元前からあることを知る。
21:32 日没。
このあと一気に暗くなった
庫爾勒(コルラ)駅
22:02 庫爾勒(コルラ)到着。
ウルムチを出てちょうど8時間経過。
ちなみにウルムチからコルラに来ることを目的とすれば、列車よりバスまたは乗り合いタクシーの方が断然早い。所要4時間弱。
ホームへ降りてみたが、外は寒くない。
吐魯番で1時間以上遅れたが、この時点ではまだ縮まってない。
日が沈み、外の景色を楽しむことが出来ないので、コルラを出た後、歯磨きをして寝た。
翌朝7:00頃。
6:30頃には目が覚めていたが、外がまだ暗く、7:30に起床した。
8:00頃。
天山山脈側。
タクラマカン砂漠側。殺伐とした風景が続いている。
阿図什(アトシュ)に近づくにつれ、緑が多くなった。
阿図什(アトシュ)駅
9:27 阿図什(アトシュ)到着。
雨が降っている。
出発間際。間に合ったかな?
最後は武警のお見送り。
隣の食堂車を覗くと、後ろ半分で従業員たちがくつろいでいた。
カシュガルまであと30分足らずであるが、再び殺伐とした風景に変わった。
タクラマカン砂漠側。
天山山脈側。
まもなく到着。
この列車、カシュガルが終点ではないが降りる準備を始めている人が多い。
カシュガル
喀什(カシュガル)駅
9:53 ほぼ定刻通りにカシュガル到着。
そういえば昨日の1時間遅れは、寝ている間に解消されていた。
硬座車両にたくさんの軍人が乗り込んでくるようである。
待合室からウイグル族の人がわんさか溢ふれ出てくる。
なんかウルムチ南駅の待合室にいた人たちと雰囲気がかなり違う。
暫くホームで人の流れを観察していた。
ホームに人が少なくなってきたので、自分も出口へ向かう。