黄龍へ行く
5:00頃起床。今日は7:00のバスで黄龍に向かうので、荷物をまとめて6:30過ぎにホテルを出た。
バスターミナルまで徒歩10分くらい。
バスターミナルに隣接している九通陽光大酒店。標準房で1泊360元だった。
バスターミナル。少し早めに着いた。
黄龍行きのバスだ。
ほぼ定刻通り出発。黄色いダウンの来ているのはバスガイドの唐姐。
九寨溝→黄龍のバスであるが、帰りの切符も乗客優先で車内販売していた。黄龍はツアーで行くケースがほとんどで、個人で行く場合はタクシーが基本になるという。九寨溝へ戻る場合、現地でバスのチケットを購入するのはほぼ無理らしい。松藩へ行く場合は、帰路、川主寺を経由するので、そこから乗合タクシーを手配してくれるという。黄龍観光後、そのまま松藩へ行く予定であったが、情報不足で手段が分かず、最悪タクシーを考えていたので、非常に有難かった。
途中2か所休憩した。1か所目。この辺はアバ・チベット自治州でチベット文化圏である。
ちなみにこのバスに自分以外、日本人が3人乗車していた。1人旅の男性と2人組の男性。服装や「歩き方」を読んでいるのでお互い日本人と気付いていたが、特に話はしなかった。
2か所目。休憩というより、一応観光だ。
雪宝鼎
雪宝鼎(標高4003m)。
標高4003mでこの辺で一番高い、つまり峠の場所だったらしい。
晴れていれば、ここから岷山山脈の主峰で聖なる山と崇められている雪宝山(標高5588m)が望めるらしい。
しかし風が強く、寒く、霧で曇っていて雪宝山どころか周辺すらよく見ず、観光どころではなかった。
標高3000m以上あるので、酸素缶は必須。現地で1本30元~で売られていた。成都市内では10元程度であるが、飛行機での持ち込みは不可。
ベストシーズンは秋。1~5月は水が無いらしい。更に晴れの日がベストであるが、3,000mを超す山の地域なので、晴れを狙っていくのは難しく、こればかりは運次第。
地理的に九寨溝とセットで行くのが効率が良い。但し九寨溝から黄龍までは約130km離れている。これは東京-日光間の距離に相当。
2017年の九寨溝地区大地震、2018年の集中豪雨により九寨溝は被害を受けたが、黄龍は大きな被害を受けておらず、開放している。
どのみちコロナが収まるまでまともな観光が出来そうもないが、まもなく高鉄が開通するので、その後、行った方が便利と思う。
(2020年10月記)
黄龍
黄龍到着
10:00過ぎ、九寨溝口から3時間かかって黄龍に到着した。
1992年に九寨溝と共に世界遺産に登録されている(九寨溝とセットではなく、独立して登録)。
正式な入場口とロープウェイ乗り場は少し離れている。入場料とロープウェイセットで310元と結構高い!これまでの経験上、中国観光地で過去最高金額だ!車内でお金を集め、唐姐がまとめて購入しれたのだが、団体割引とかなかった。
今日は松藩まで移動する予定で、全荷物を持って来ていた。なので荷物の心配があったのだが、バスの中で無料で預かってくれた。憂いなく身軽になれて非常に有難かった。
ロープウェイに乗り場。
唐姉から15:30頃、下に戻って来いと言われた。フリーで来たつもりなので時間制限を受けるのはやや不本意であるが、5時間あるし、交通手段も確保できているので、ここは妥協した。実際5時間あれば十分で、時間が余った。
通常の入場口から徒歩(登山)で最高峰の五彩湖までも行けるが(ロープウェイが出来るまではそうするしかなかった)、黄龍はフリーで来る観光客は少なく、時間制限を受けるので、ロープウェイで上まで登り、徒歩で下山するのが効率的だ。そもそも五彩池地点は標高3700mなので、無理しない方がよい。
しかしロープウェイに乗っても一番上の五彩池に直結しているわけではなく、地図上の白い線を歩かなければならない。
30~40分程、このような道を歩いていく。
20分ほどして見えてきた!
なんか凄ェ!
映月彩池
写真とかでは見ていたが、実際目の当たりにするとかなり凄く、感動!
五彩池(標高3700m)
ロープウェイに乗り、黄龍最大の観光スポットであるここ五彩池まで約1時間かかった。
この水色は何なのか?
見る角度によって、色が変色する。
この世の光景とは思えない。
マジで凄い!
なかなかこの景色から離れられない。
雨が降ってきた。
これはこれで絵になる
もちろん傘は持ってきた。
前方に見える建物は黄龍古寺の屋根。
正に自然の神秘である。
前方に見える建物は黄龍古寺の屋根。
雨が本降りとなってきた。
それでも絵になる。
禹王廟。後ほどあちらへ行って休憩する。
禹王廟
禹王廟。
雨が本降りになってきたので、暫く休憩した。
寒くなってきたので、ホットコーヒーを購入したが、17元と高かった。しかも1本1元もしないスティック状のインスタントである。
非常に名残惜しが、バスの時間もあるので下山することにした。
争艶彩池
玉翠彩池
明鏡倒映池
超天然の石灰質。
金沙舗地
洗身洞
蓮台飛瀑
迎賓彩池
流れるように下山してきて、1時間はかからなかった。
少し時間が余ったので、インフォメーションセンターで待つ。土産物売り場もあり、食事もできる。お昼食べていなかったので、カップ麺を食べた(15元)。普通の食事もあったが、40~60元と日本価格で高い。おまけにマズそうだったので食べなかった。カップ麺を食べていると、いかにもお土産風チベット衣装を着ている2人連れが食事をしているのが目立った。同じバスに乗っていた日本人だ!!気付いた時、吹き出しそうになった。いや、Nice!!自分も今度やってみよう。
土産物売り場に面白い用語集があった。
中国の地方や少数民族地域に行くと、結構こういう用語集を見かけることがある。
この後、結局15:30に乗客が集まらず、16:00過ぎにバスは黄龍を離れた。
川主寺
川主寺バスターミナル
1時間程度で川主寺のバスターミナルに到着。自分はここで下車し、バスはそのまま九寨溝口まで戻っていった。出発するバスの窓越しに、お土産チベット衣装の日本人が、驚いた様子でバスの外にいる自分を見ていた。
バスガイドの唐さんが呼んでくれた乗合タクシーで松藩へ向かう。乗客は自分と内蒙古から来たという親子3人連れだった。