北京
八達嶺長城
午後15:00前に八達嶺長城入口付近へ到着した。
居庸外鎮
路線バスの停留所方面から入場口へ向かう。
八達嶺の入場口がある一帯は「居庸外鎮」という要塞になっており、四方を城壁で囲まれている。
先ず入場口隣にある売店へ立ち寄った。朝から何も食べておらず、また持ってきた水も無くなり、ここままの状態で長城へ登るのは危険と判断した。手持ちで残っている現金は40元と5角の小銭が数枚。八達嶺の入場券は40元。最終手段として、中国到着日に天津駅の売店で使用失敗したAlipayを使ってみた。QP読み取りは出来なかったが、お店の人がバーコード読み取り式を教えてくれ、そちらで無事にAlipayが使用できた。お金の心配が無くなり、そこでカップ麺、台湾香腸と水3本を購入した。
簡単な食事を終え、1か所開いていた窓口へ行き、入場券購入の交渉をする。ここ八達嶺も基本的に事前予約制になっている。
パスポートを見せ、WeChatで事前予約でなかったことを告げると、普通に入場券を販売してくれた。しかもここでもAlipayで支払いすることができた(40元)。
こちらはWeChatでスキャン用のQRコード。後日帰国後、WeChatとクレカを紐付けし、WeChat決済でこれらを使用できるようにした。
既に15:30近くとなってしまっていたが、いよいよこれから登り始める。
入場券の裏側に描かれていた八達嶺長城の地図。入場口から左手側(北側)は「女坂」、右手側(南側)は「男坂」と日本では呼ばれているが、中国でこの呼称は存在しない。「女坂」「男坂」の呼称は、日中国交回復後、いち早く中国旅行に手を付けた日本の某大手旅行社が便宜上付けた名前である。「女坂」は登りはじめは傾斜が緩やかだが距離が長い。「男坂」は傾斜がきついが距離は短い。
「女坂」側の一番高い「北八楼」目指して登る。「北八楼」は八達嶺長城の中で最も高い場所だ。
入口を入ってすぐの場所。世界遺産の長城であるが、壁に落書きがたくさん彫られていた。
北一楼
「女坂」側は入口から「北三楼」までは傾斜は緩やかで登り易い。
反対方向を振り返る。こちらは「男坂」方面。八達嶺は7回目であるが、過去「男坂」方面には登ったことがない。
北二楼
日差しが強く、自分も持参してきた折り畳み傘を差しながら登っていく。
続いて「北三楼」を目指す。
「北三楼」手前の少し登ったところで、再度反対方向を振り返る。時間があれば、あちら側「男坂」にも登ってみたかった。
山の谷間から高速道路が見える。
北三楼
「北三楼」の要塞の中。唯一の日陰なので多くの人が休憩している。自分も少し休む。
再び登り始める。「北三楼」からはやや傾斜がキツくなる。
官庁ダム
遠くに湖らしき景色が見える。あれは官庁ダムで、ダムの手前までが北京市、ダムの向こう側は河北省になる。
登ってきた道のりを眺めてみた。
北四楼
「北四楼」手前。登り始めてここまで約30分。急こう配になって来た。
右手側の景色。
途中、人が多く集まっている場所があった。ここからカートで徳勝門行きバス停がある駐車場付近まで下山できる。この人混みはカート待ちの行列であった。入場料とは別に80元掛かる。
右手側に見える長城の様子。あそこに見える要塞はたぶん「北十一楼」。
写真右下の「北九楼」付近に人影が見える。あちら側へ行くには、先ず山頂の「北八楼」まで登らなければ行けない。
更に上へと目指して登って行く。
「北四楼」を過ぎたところで、後ろを振り返る。
右手側に見える長城。見た感じあちら側まで行っている人は少ない。
あちら側へ行くと、どうやって戻って来るのか疑問に思っていたが、あちら側にある「北十二楼」付近から駐車場へ抜ける道があるようだ。
まだ山頂の「北八楼」まで辿り着いてないので、あちら側まで行くことを考えてる余裕など無いのだが、そもそも15:30過ぎから登り始めたので、今回は時間的に無理だと思う。でも所々、僅かながら人の姿が見えるので、気になってしまう。
北五楼
「北五楼」の手前付近。
「北四楼」から「北五楼」までは400m程離れている。
「北五楼」から反対側を振り返り、眺めてみる。
アップダウンが徐々にきつくなって苦しくなってきた。だけど楽しい。
さっきまで見えなかったところに、まだ道が続いており、山頂到着までは遠い。
北六楼
「北六楼」から「官庁ダム」方面を眺めてみた。
「北六楼」から「北七楼」へ行く途中、長城が壁に遮られていた。
長城が一時切れているが、迂回路がある。
「北八楼」までもう少し。
北七楼
少し離れた場所から先ほどの長城が分断された光景を眺める。
あの壁の上にあるのが「北七楼」で、左側が「北六楼」。
実は「北七楼」へは登っていくことが出来なくなっており、「北六楼」下の迂回路を通って長城に戻ることになる。
「北八楼」手前の様子。スマホで撮影。
北八楼
「北八楼」へ到着!!
再度、登って来た道のりを振り返る。
登り始めてからここまで約1時間半掛かった。猛暑の中、ちんたら登って来たのでもっと時間がかかると思ったが、意外と1時間半で辿り着いたという実感だ。
こちらは登りながら眺めていた「右手側」の様子。
下った先に「北九楼」が見える。この時、既に17時を過ぎていたので、これ以上先に進むつもりはなかった。
せっかく登って来たので、暫く山頂からの景色を眺めて楽しんだ。
「北八楼」の要塞。
ここにもたくさんの落書きが彫られていた。
長城の壁を触ってみた。
山頂から眺める風景。なかなか名残惜しくて離れられない。
人が少ないあちら側へ行ってみたい気もあるが、こうして眺めると気が遠くなる。今回は時間的に無理であるが、時間があったら行っていただろうか?
ズームで眺めると、ポツポツと人の姿が見える。
既に17時を過ぎていて、あの人たちはどうやって帰るのだろう?それ以前に、ここ八達嶺は何時までいられるのだろう?後で調べたら夏季は18時へ閉門であった。
山頂の「北八楼」には30分ほど滞在していた。もっと居たかったが、帰りの交通手段を決めておらず、心配になったので、下山した。
下山途中にあった「好漢石」で写真を撮る人たち。順番待ちで結構並んでいた。
居庸外鎮
18:00前に出入り口に戻って来た。登る時は山頂まで1時間半かかったが、帰りは30分で降りて来れた。
登って来た長城の同じルートを降りてきたのではなく、長城の脇にあった下り専用の道を降りてきた。その方が早く降りれる。
この時18時を過ぎており、なんとなく徳勝門行きのバスが無い気がしたので、鉄路で帰ることにした。鉄道駅は徳勝門行きバス停とは反対側の場所にある。
鉄道駅の方向へ歩いていく途中、飲食街があった。
この時間、まだゆっくりとここでくつろいでいる人たちは自家用車で来た人達と思われる。
京藏高速(八達嶺高速)
近くに高速道路が走っていた。
ここ八達嶺付近は中国の高速道路の中で、もっともスピードが出せない区間でもある。またこの高速道路、「京藏高速」といい、北京から内蒙古のフフホトを経由し、チベット自治区のラサまで繋がっている。
S2線「八達嶺駅」
18:15頃、S2線の「八達嶺」駅へ着いたが、既に最終列車は行ってしまっていた。一瞬かなり焦って青冷めた!駅員が「ここから2㎞ほど先に983路の路線バス乗り場があり、北京市内へ戻れる」と教えてくれたので、そこまで歩いて行く。19:20頃バスに乗り、21:00過ぎに徳勝門へ到着した。何とか無事にホテルに戻れたが、帰りの交通手段はきちんと調べておくべきだったと反省した。