上海
古城公園
豫園観光を終え、古城公園を抜けて外灘へ向かう。
この時、15:40過ぎであったが、16:00を過ぎると通り抜け出来ないらしい。
外灘
十六鋪埠頭
外灘の最南端に位置する十六鋪埠頭へ着いた。豫園からここまで徒歩10分程。
ここから黄浦江のクルージングの船が出ている。黄浦江は長江の支流であるが、昼間2便ほど、ここから長江河口付近への遊覧船も出ている。往復約3時間の船旅が楽しめる。
浦東新区
写真左の針が付いたような建物は東方明珠電子塔、右側の最も高いビルは上海中心大厦 (Shanghai Tower)で高さ632m、127階まであり、現在世界2位の高さを誇っている。
本日は2024年元日、夕方16:00過ぎであるが、混み具合はこんなもん。ちなみに昨日同じ時間に来ようとしたが、南京東路真ん中辺りから異様な混雑で危険を感じたので行かなかった。
少し歩いていくと、上海中心大厦 (Shanghai Tower)の後ろに隠れていた、栓抜きのようなビルがハッキリ見えてきた。あれは上海環球金融中心(Shanghai World Financial Center)で高さ492m。日本の森ビルが建てたビルで、六本木ヒルズと同じ時期に建設され、開業を目指していたが、諸事情で2008年完成、開業となった。日本人の間では「上海ヒルズ」とも呼ばれている。
外灘金延大楼と凱石大厦
外灘金延大楼と凱石大厦。ここはまだ外灘の歴史建築群ではない。
中山東一路×延安東路
写真中央奥に見える王冠をかぶっているようなビルは、南京東路の中央付近にある王宝和大酒店。この辺の建築物は近年建てられたもので、外灘の歴史建築群ではない。写真右側の延安東路を超えると、外灘の歴史建築群が始まる。
旧:マクベイン商会→亜細亜火油公司→中国太平洋保険公司(現:住宅区、外灘1号)
1916年建設。外灘1号とも呼ばれている。1996年に中国太平洋保険公司の本部となっていたが、現在は住宅地や各種テナントが入っている。
来た道を振り返ってみた。
旧:中国通商銀行(現:外灘6号)
1897年建設。元中国通商銀行で、これは中国の人が初めて創立した銀行であった。
現在は外灘6号ビルとして様々な店舗が入っている。
1897年建設され、外灘の中では最も古いビルの一つである。元の建物は赤レンガ作りであったが、現在は漆喰で塗られ、改装されている。外観的に原型が留められていないかのようで、最近の建築物のようだ。
旧:大北電報公司(現:バンコク銀行、外灘7号)
1907年建設。元はデンマーク系通信会社。中国で最初に電話交換所が設置された場所である。
旧:輪船招商総局(現:招商局、外灘9号)
1901年建設。元は清末に李鴻章による設立された水運会社。現在は各種テナントが入居している。
旧:香港上海滙豊有限公司(現:上海浦東発展銀行、外灘12号)
1923年建設。香港にある英国系銀行。1995年まで上海市人民政府庁舎としても使用されていた。
旧:江海北関(現:海関大楼、外灘13号)
1927年建設。当時、黄浦江から上海租界区へ入る際の徴税機関であった。時計台がシンボルで、15分おきに鐘が鳴る。
旧:交通銀行(現:上海市総工会、外灘14号)
修繕中で覆い被さっている建物は、1940年建設の旧交通銀行(現上海総工会)。外灘の歴史建築群の中で最も新しいビル。
その隣の建物は歴史建築物ではない。
旧:露清銀行上海支店(現:中国外貿交易中心、外灘15号)
1901年建設。上海初の鉄筋コンクリート建築で、帝政ロシアの銀行であった。
旧:台湾銀行(現:招商銀行上海支店、外灘16号)
1926年建設。当時日本が台湾に設立した台湾銀行の上海支店として使われていた。
旧:字林西報(現:友邦大厦/AIA、外灘17号)
1924年建設。当時の中国で有力であった英国の英字新聞「North China Daily」の社屋として使用されていた。
現在は米国の保険会社「AIA」所有のビルとなっている。
旧:麦加利銀行/Charterd Bank of India(現:外灘18号)
1923年建設。元は英国系銀行Charterd Bank of India。現在は高級ブランドショップ、高級レストラン、バーなどが入るテナントビルとなっている。
旧:滙中飯店/Palace Hotel Building(現:Swatch Art Peace Hotel、外灘19号)
1906年建設。
以前、お隣の和平飯店南楼であった時期もあるが、スイスのSwatch社が買収した。また、ここで蒋介石と宋美齢が結婚披露宴を挙げている。彼らは中国各地で披露宴を挙げているので、唯一の披露宴場所ではない。
旧:沙遜大厦/Sassoon House(現:和平飯店、外灘20号)
1929年にイラク・バクダット出身で英国系のSassoon家によって建設された。
緑のとんがり帽子屋根で有名な、外灘を代表する歴史建築物である。現在はカナダのFairmont Hotels and Resortsが運営する「和平飯店/Peace Hotel」となっている。上海を代表するクラシックホテルの一つでもある。
2010年の上海万博前、2007年から約3年間休業して大修繕が行われ、上海万博に合わせ、営業再開した。夜20時から開演する上海オールドジャズバンドは(演奏の質はさておき)外国人観光客に異様な人気がある。屋上のレストランも人気である。
旧:中国銀行大厦(現:中国銀行上海分行、外灘23号)
1912年に創業した中国銀行が、1927年に本店を北京から上海へ移し、本店用のビルとして1937年に建設した。現在は中国銀行上海分行として営業している。
17:00過ぎ、日が沈みかけてきた。この後、夕食を食べるため外灘観光は一旦中断した。