銀川
寧夏博物館
午前中、西夏王陵の観光を終え、相乗りタクシーで人民広場隣にある寧夏博物館へ来た。
パスポート提示で入場無料。
余裕のある空間。超マイナー地方都市にある博物館とは思えない。
天井のデザインがとても綺麗。
賀蘭山の壁画の拓本。
紀元前8~3世紀の壁画らしい。
オバQもいる。
なんかシルクロード、西域のロマンを感じさせる。
西夏建国前、1028年のタングート族の支配地域。
「党項」とはタングートを漢字表記したもので、且つて今の甘粛省付近に定住していたチベット系の固有民族。
1032年の支配地域。
井上靖の小説「敦煌」の時代背景は、この頃が中心だ。
1036年の支配地域。
タングート族は井上靖の小説「敦煌」に記述してある通り、敦煌を呑み込み、河西回廊を制圧。1038年に「西夏」を建国し、北宋から独立した。
1064年の西夏王国の領域。
1105年の西夏王国の領域。
1211年の西夏王国。
1206年にテムジンがチンギス・ハーンとして推戴されている。
1217年の西夏王国。
かろうじてほぼ現状維持、まだ大丈夫。
しかしこの後、チンギス・ハーンがナイマン部制圧の最中の隙に、西夏は金と同盟を組んでモンゴル軍に謀反を企てたのが暴れ、モンゴル軍から総攻撃を受ける。
1226年、西夏王国末期の領域。
瀕死の状態で、かなりヤバい!
1227年、西夏王国ついに消滅、滅亡!
寧夏に残る長城の分布図。
観光地化されていない、今に残る長城の写真が多く展示されていた。
こんな感じで、今でも長城がそのまま残っているらしい。
そのうち観光地化されて行くのかもしれない。
西夏文字の漢訳対比表。発音についても解説がある。
中華人民共和国による解放前の様子。
寧夏全般、土匪が多かったらしい。辺鄙な場所がら、中央政府の権力が届きにくかった。
それを中共寧夏省委が一掃したとのこと。
こちらは抗日戦争時代の、ある有名な1シーンらしい。
明らかに目で何かを訴えている。
長征途中の毛沢東、42歳。
23歳の小平同志。
1階から順に見学してきたが、知らず知らずのうちに、展示内容が革命色強くなってきた。
退散!
14:00頃、博物館を出る。
写真では分かりにくかもしれないが、外は白い綿状の綿花がひらひらと飛んでいて、その飛散が凄い。
でも花粉よりはマシ。花粉は目に見えないが、綿花は目に見えてわかる。
この後、ミニ天安門がある南広場へ行く。