青海省

西寧/チベット仏教寺院タール寺(塔尔寺)

西寧

西寧駅前

11:30頃、塔尔寺へ行くので西寧駅前まで来た。

今朝、寝台列車で格尔木から戻って来て、ホテルで休んでいた。時間節約のためタクシーで行く。西寧駅前は広場となっており、少し歩いた場所からタクシーに乗車した。

西寧駅から塔尔寺までは34㎞あり、下道で行くと1時間以上かかるので高速で行く。途中事故で少し渋滞した。

事故現場を抜けると、順調に進んだ。

塔尔寺(タール寺)入口

13:10頃、塔尔寺入口付近に到着した。ここまでメーター料金で85元、高速代11元で合計96元だった。

ここでもコスプレは健在!

お昼がまだだったので、近くの食堂で食事をすることにした。先に飲み物とヨーグルトが来た。

西寧名物のヤクのヨーグルトである。表面が黄色いのはなぜだろう?

味は酸味が効いていて、とても美味しい!!今まで食べたことのあるヨーグルトの中で、一番かもしれない!
中国語でヨーグルトのことを「酸奶」と描くけど、本当に文字の通りで、美味しくて感動した!!

そしてメインの蘭州炒飯。今まで麺類ばかり食べていて、なんだか体に力が入らなくなり、ご飯ものを食べなきゃと!と感じたので炒飯にした。これもとても美味しかった。

ご飯ものを食べてなんだか元気が出た。塔尔寺観光へ向かう。

ここでチケットを購入する。

チケット代金は90元とそこそこ高い。現金で購入した。チベット僧侶が窓口で販売していたが、身分証明書の提示が必要で、日本のパスポートを出したら、一瞬驚いた表情をして「歓迎、歓迎!」と言ってくれた。

塔尔寺(タール寺)

早速入場する。

中山門

入口を入ってすぐにあるこの建物は中山門という。

中山門に上がったところから眺めた入口付近の様子。

如来八塔

中山門の左手側に八つの白い塔がある。

「如来八塔」という。

金色の屋根は「護法殿(小金瓦殿)」。この後中へ入る。

奥の方へ行ってみる。タール寺は緩やかな山の傾斜面にいくつかの殿堂が建てられている。

時輪塔

「時輪塔」。護法殿の前にある。

護法殿

護法殿(護法神殿)。

1692年、清朝の康熙年代に建立された。

中へ入ってみる。

邪悪を駆除し、正法を保護することを象徴としている。

建物は漢、蔵、融合の建築となっている。

祈寿殿

続いて祈寿殿。

1717年 ダライ・ラマ7世の長寿を祝うために建立された。

印経院

印経院。立入禁止で参観は出来なかった。

1832年に建立。チベット仏教の主要な経典の原本(木刻版)が収蔵され、ここで印刷されて信徒向けに流通していった。

印経院を出て、緩やかな傾斜坂を登っていく。

医明経院

医明経院。

医明経院はタール寺の中の四大経院の一つで、医師を育てる施設であった。1711年に開設。

釈迦牟尼仏殿

釈迦牟尼仏殿。

仏殿の周囲にはマニ車がある。

自分も廻してみた。

依怙殿

大金瓦堂

五体投地をしている人がいた。

この大金瓦堂の中には、高さ11mの大銀塔が収められている。

弥勒仏殿

弥勒仏殿。

堂の名前の通り、弥勒仏像が安置されている。

九間殿

九間殿。

ここには三体の文殊菩薩像が安置されていた。

その他、内部周囲は豪華な壁画となっていた。

建物周囲にマニ車があり、皆さん順に廻している。

マニ車は一回廻すとお経一回読んだのと同じご利益がある。

文殊菩薩殿

大きなマニ車があった。

自分も中へ入って廻してみた。

時輪経院

酥油花館

酥油花館。

酥油花館は1988年に建立され、400年近い歴史を持つタール寺の中では比較的新しい建築物だ。

ここはチベット仏教の経典にでてくる人物や生き物の彫刻が安置されている。

安置されている全ての彫刻が公開されているわけではなく、一部のみ公開されている。

蔵経楼

蔵経楼。

チベット式の5層の木造建築で、香港の実業家で「長江実業集団」の創業者兼会長でもある李嘉誠(2025年97歳で現存)という人が500万元を寄付し、2003~2009年にかけて建立された。彼の次男は丸の内にビルを所有している。

密宗経院

蔵経楼の隣の建物へ来た。

密宗経院。

1649年パンチェン・ラマ4世により建立された。

密宗経院から蔵経楼を眺めてみた。

蔵経楼の金色の屋根の上にある彫刻。

度母殿

2002年に僧侶の出資により建設が始まり、2003年に完成した。

度母殿から眺めた蔵経楼前の様子。

蔵経楼。

金剛壇城

金剛壇城。2002年に建設が始まり、2009年に完成した。

これより先は行き止まり。

ここ「金剛壇城」がタール寺の入口にある中山門から、最も奥にある殿堂である。

見学可能な全ての建物を見学したので、中山門へ戻る。

中山門

最も奥にある「金剛壇城」から20分程歩き、中山門前まで戻って来た。

如来八塔

如来八塔。

タール寺(塔尔寺)を出て、近くの丘の上へ登ってみた。

タール寺(塔尔寺)周辺にはいくつかの観光スポットがあり、専用のカート車で回るようになっている。

時間がかかりそうだし、よく下調べしておらず、タール寺観光だけで十分だったので、自分は行かなかった。

写真の中央付近が、来る時にタクシーを降りた場所で、今も何台かタクシーが待機している。タクシーがいる間に西寧市内に戻ることにする。

お昼ご飯を食べた食堂。

さっき食べた訳のヨーグルトの味が忘れられず、最後にもう一杯食べることにした。

ヤクのヨークグルト。5元と10元のものがあるが、もちろん10元のを食べた。やはり酸味が効いて、とても美味しかった。

15:30頃。この時間だとタクシーは10台以上待機していた。3時のおやつのヨーグルトを食べ、西寧市内へ戻る。

帰りも高速で。時間に余裕があるので、この後、「青海省博物館」へ行くことにした。