湖南省

張家界→武当山/深夜の鉄道乗り継ぎ 張家界と湖南、湖北旅行記⑦

張家界

張家界駅

天門山観光を終え、張家界駅へ来た。これから夜行列車で湖北省の武当山へ向かうのだ。
17:00頃、突如激しい雷雨が降り、18:30頃止んだ。張家界へ着いた日も同時刻に突風、雷、大粒の雨が降った。

駅前のスーパーで買い物をしたあとの様子。なんか嵐の後の静けさがある。

19:00前に改札へ入場する。

もともと張家界16時台発→十堰6時台着の直通があり、それに乗車する予定であったが、ネットで切符を販売する2週間前に購入しようとしたところ、この列車がなくなっていた。
これに乗らないと、今回の旅行の計画が大きく狂うことになるのだが、いろいろ調べ、面倒だが以下の通りで乗車することにした。

K2286 張家界20:14→襄陽3:04
K8127 襄陽4:28→武当山6:14

張界家から襄陽まで乗車するのだが、切符は一つ先の河南省南陽まで購入。
乗車したK2286は昆明発長春行きで、張家界→襄陽区間の寝台券の販売をしていなかった。
おそらく途中区間だし、距離が短い上、朝3:04に下車するような乗り合わせなので、売らないのだと思われる。
ネット上で張家界-襄陽を選択しても販売不可表示なので、試しに一つ先の南陽までチェックして見てみたら、硬臥が10枚分ほど出てきた。
数十元無駄になるが、これはネットで切符を購入する際の大きな発見だ。

昨年、海拉爾ー哈爾濱区間の寝台も、販売開始と同時に売り切れていたが、始発の満州里からであれば切符を購入出来ていたのかもしれない。

日本ではあまり見かけない光景。

待合室。
混み合っていたが、何とか場所を確保し、暫らく待つ。

ざわつき始めてたので荷物を持って改札へ向かうと、1時間遅延の表示が!
おそらく先ほどの雷雨が関係しているのだと思う。
襄陽での乗り換えに1時間半あったが、これで30分しかないことになる。

1時間後、更に2時間遅れの表示に変更になった。
これで完全に襄陽での乗り変えはアウトだ!
事前に購入した軟臥の切符は無駄になるが、ただ襄陽ー武当山間はたくさんの列車やバスが走っているので、着いてから移動手段を考えることにしよう。

そして更に待つこと1時間、列車が間もなく到着するアナウンスが流れた。

ゲッ!さっきの人がいる。同じ列車だったとは・・。なんとなく同じ車両でないことを祈る自分がいる。

ホームに入る。

もともと20:14発であったので、まるまる2時間遅れだ。

それにしても昆明-長春とは凄い距離を走る列車だ。

我れ先へと乗り込む乗客。

自分は17号下段。シーツや枕は明らかに誰かが使った後だった。長距離列車の途中乗車なので仕方がない。
暫くして乗務員が換票に来る。自分は南陽(河南省)までの切符を持っているが、襄陽で下車することを告げた。

洗顔と歯磨きをしてさっさと寝た。

襄陽駅到着

早朝3:30頃、乗務員が換票に来た。あと15分くらいで襄陽へ着くという。
張家界を2時間遅れで出たので、到着は5:00過ぎと思っていたのだが、なんと、遅れを挽回したようだ。

襄陽へ4:00前に着けば、乗り継ぎの列車まで約30分あるので、間に合う。
急にテンションが高まり、荷物の準備をした。

3:50頃、襄陽到着!

中国の鉄道事情で、同じ駅での乗換えでも違う列車に乗る場合は、一度改札を出て再入場しなければならない。

そうしなくても乗り換え出来る場合があるかもしれないが、乗り継ぎの列車がどのホームに停車するのか分からないし、探す手間を考えたら、再入場したほうが早いと思う。

朝4:00頃の襄陽駅前の様子。

明日またここへ来ることになる。

旅情に浸る間もなく、すぐさま改札へ向かい、再入場する。
こんな時間帯でも意外と人がいる。

異様な景色が出迎えてくれる。

朝早過ぎるせいか、日中のようなごった返した様子はない。

乗り継ぎの列車は定刻通りで、遅れていないようだ。

乗車する列車は北京西発重慶行きK589。

ここから軟臥に乗車するのは自分一人であった。
乗車する際、切符を見せ、乗務員のお姉さんから「武当山!そんな近くで降りるのか?」と言われる。自分の軟臥(下段)に案内され、換票が面倒なので、着く前に返すと切符を徴収された。近いんだから臥鋪(寝台)に乗る必要はないとか、ぶつぶつ言っていたが、大きなお世話である。