重慶市

重慶/朝天門・人民大会堂・曽家岩 重慶から雲南省シャングリラへ⑪

重慶

朝6時にホテルを出る。
朝食付きであったが、昨日に続き、食べている時間がもったいないのでパスした。

長江大橋

ホテルすぐそばにある南坪のバス停から、朝天門行きのバスに乗る。
南坪から2つ目の停留所を過ぎると長江大橋に出た。

朝日に照らされる長江大橋。

長江大橋の両端にあるこの彫刻はすごい。
バスの中からなので、ちゃんとした写真が撮れなかった。

渝中地区側から南坪のある南岸地区を眺める。

小什字

長江索道(ロープウェイ)に乗るため、朝天門手前の小什字付近で下車。

長江索道(ロープウェイ)

対岸の南岸地区まで片道5元。
重慶の索道(ロープウェイ)は、ここ渝中地区から嘉陵江を跨ぎ江北地区へ行くものを、長江を跨ぎ、南岸地区へいくものと2つあり、川に挟まれ坂道の多い重慶で、観光用ではなく、日常の交通手段として存在していた。近年しかし軌道(重慶版地下鉄、モノレール)の発達した影響もあってか、前者は廃止になっていた。
唯一残っているのが、この長江索道であったのだが・・

修理作業のため、7/6?9月上旬まで運休であった。
おそらく次来る機会があるときはこちらも廃止になっているであろう。
(2019年11月に再来した時、まだ健在していた。)

朝天門

朝天門広場へ。
歩いても行ける距離であるが、暑いので再びバスで来た。

長江側。

朝天門広場周辺のホテルやその他建物は取り壊しが進行中である(2012年夏当時)。

長江川の様子。

長江側の様子。

長江側の様子。

長江側の様子。

長江側の様子。

長江側の様子。

長江側の様子。

右が長江、左が嘉陵江。
ここで2つの川が合流して左上上海方面へと流れていく。

長江側の水が濁っているのがはっきり分かる。

嘉陵江側の様子。

嘉陵江側の様子。

嘉陵江側の様子。

嘉陵江側の様子。

重慶市人民大会堂

8:30頃、重慶人民大礼堂に到着。
時間節約のため、朝天門からタクシーできた(12元)。
1997年建設だそうで、前回来た1996年にはまだ建設中だったことになる。

人民大礼堂前は人民広場となっている。
まだ朝であるが、日差しが強く、とても暑い。

日陰で太極拳。

三峡博物館

対面には重慶中国三峡博物館がある。
妙に、というか無駄にデカい。

無料なので見学したが、特に印象はなく、写真も撮らなかった。
1996年に武漢→重慶へ民間船で三峡上りをしたが、そのときの印象が今でも強烈に残っている。
百聞不如一見!

博物館見学後、さっそく向かいの重慶人民大礼堂へ。

入口から三峡ダム博物館の方向を眺める。

入場料は10元。

数ヶ月前に重慶市長であった薄煕来が失脚、逮捕されたばかり。
当然彼もこの舞台で数々の演説をしてきたことであろう。

通路一面には政治家、首領達の写真が掲げられていたが、失脚した薄煕来の写真は1枚もなかった。

奇麗な天井。

建物は本当に立派である。

薄煕来は毛主席に習い、個人崇拝化を進めたり、文革まがいの行動を進めようとした。部下が成都の米国大使館へ亡命騒ぎを起こし、一連の不正が発覚した。奥さんも絡んで先に無期懲役の刑が下された。

外はあまりにも暑いので、クーラーがガンガンに効いている売店でアイスを食べ、暫し休憩。

桂園(重慶談判旧跡)

10:00前にタクシーで桂園へ。
人民大礼堂から歩いてもこれる距離であるが、道が分かりにくかったのでタクシーで来た。

入場は無料。

園内の様子。

ここは抗日戦争終了後、今後の中国統治のあり方を決めるため、国民党側からの呼びかけで毛沢東、周恩来が延安から重慶(当時国民党の臨時首都)に赴き、1945年8月28日から10月11日まで、滞在、会談(重慶談判)が行われた場所だ。
1945年10月10日に双十協定が締結され、内戦は回避される、共産党は中国の一政党として認められるが、中国の合法的な政府は国民党であるなどの内容であった。協定締結後、毛沢東は重慶を離れるが、早々と双方合意内容を無視、国共内戦へと突入した。

重慶談判期間の毛沢東の行動記録が書かれている。
アメリカの仲介もあり、重慶滞在中の共産党側要人の身体の安全は確保されていた。

続いて曽家岩50号まで歩く。

曽家岩50号(周公館)

別名「周公館」ともいうが、この同じ名前の記念館は上海にもある。
周恩来に縁のある政治的史跡はみな「周公館」と称されているようだ。

桂園から約500M程とたいした距離ではないが、暑くて汗だくになってしまった。

ここも入場は無料。

第2次国共合作後の抗日戦争時、中国共産党中央南方局と八路軍事務所として使用されていた。

まあ、ここは面白いというか、一度来ればいいや!という感じだ。

周公館を後にする。

周公館すぐそばに、軌道2号線の曽家岩駅乗り場入口があるのだが、重慶特有の複雑な地形のせいで、実際の乗り場までかなり歩く。

曽家岩駅

徒歩とエレベータを乗り継ぎ、10分ほど掛かった。

対岸は江北地区。

嘉陵江。

牛角沱駅

牛角沱駅で3号線に乗り換え。 

陳慧琳(ケリー・チャン)の看板があったので、写真を撮ってしまった!
彼女は高校生の時に神戸に留学しに来ているが、多分、日本語なんてもう忘れてしまっているだろう。
「情熱と冷静の間」。

両路口駅

牛角沱となりの両路口駅から重慶駅が見えた。

重慶駅の最寄の軌道駅が3号線両路口であるが、近そうで近くない。
重慶駅からもこの駅は見えたが、正直あそこまで上るのか!と思ってしまう。

長江

長江を渡る。

南坪駅

両路口→銅元局→工貿→南坪に到着。
11:00を過ぎていた。

この後、朝食を食べていなかったこともあり、ホテル近くの徳克士(Dico’s)で食事をする。急いでホテルへ戻り、荷物をまとめ、12:00ちょうどギリでチェックアウトする。

重慶江北空港

ホテルから空港までタクシーで移動。所要30分でメーターで52元。
軌道3号線で南坪から空港までも行けるが、空港軌道駅は国内線寄りで、そこから国内線へ移動する必要があり、また南坪から1時間掛かると聞いたのと面倒で時間が押していたので、タクシーにした。
ホテル→空港まではタクシーの助手席で動画ばかり撮って写真を撮らなかった。

重慶ー上海間は国内線扱いであるが、成田行き組は国際線ターミナルで出国手続きをして、国内組と合流する。
13:40ほぼ定刻通りに離陸。

さようなら、重慶!
今度、またいつか来ることがあるかな!?

長江が見える。

長江。

長江。

長江。

上海浦東空港で一旦降ろされる。再び搭乗するが、同じ飛行機で同じ座席であった。
座席前のポケットに本を置き忘れていたが、そのまま置いてあった。
隣にはANA機が止まっている。なんかこれを見て妙にほっとする。
おそらく17:00発の成田行きだ。あっちに乗って帰りたい気持ちが沸き起こった。