陝西省

西安/荘襄王陵 オルドス縦断旅行記⑰

西安

長楽公園付近

朝5時に起床。
今回の旅行の事実上の最終日である。帰国のため10時半発の飛行機で上海へ移動するが、その前にもう一か所、寄りたい場所がある。

西安滞在中、「西安交通地図」を買い、それでバス路線など調べていて偶然見つけた場所だ。
建物の隙間の塀の向こうにある。

地図で見ると、ここから入れそうであったが、このように塞がれていた。

迂回して入れる場所を探す。

荘襄王陵

着いた!多分あそこだ。

柵があるが壊されており、中へ入れる。ここはどこかというと、秦30代の王・荘襄王(嬴子楚)の陵墓である。その子で秦王31代の王、嬴政がやがて中国を統一して始皇帝となるのであるが、つまりは始皇帝のパパの陵墓である。 ※実の親子関係にあるかは「史記」の記述通り。

周辺の様子。ランダムに人がいるが、それぞれこの空き地で太極拳、気功など朝の体操をしている。ちょっと不気味な光景である。

陵墓へ登ってみた。
始皇帝陵は登れなくなったが、パパの時代はまだ中華圏内に君臨する一国の王なので、皇帝ではない。

この時は入場無料であつたが、その後のキングダム人気などで、今はどうだか分からない。どうってことない場所であるが、今回、子楚、政、胡亥、親子3代の陵墓巡りが出来て、とても満足した。
また、この旅行記を書いているのは2021年2月。昨年秋からNHK BSで「コウラン伝(始皇帝の母)」の中国連ドラが放送している。ちょうどこの陵墓の当人嬴異人(後の子楚)が呂不韋に担がれて人質となっていた趙を抜け出し、秦に戻って太子となった。嬴政も誕生した。
こんな場所、もともと知らなかったが、「西安交通地図」を買い、たまたま発見した。またここへ来たことのある日本人の旅行記も見たことない。ドラマを見ながら当時を振り返ると、なんか感慨深い。

場所は上記の通り。現在は地下鉄が通っており、地下鉄1号線の「通化門」、「万寿路」、または3号線の「長楽公園」下車。位置的には長楽公園の隣にある。

西安駅前広場

早朝の荘襄王陵墓参拝を終え、7:00頃、西安駅へ戻ってきた。

朝から雲行きが怪しかったが、駅前に着くと小雨が降っていた。

駅近の適当な店に入り、朝食を食べる。味は美味しくなかった。

食後、ホテルに戻って荷物をまとめ、チェックアウトし、解放飯店前から空港行きのリムジンバスに乗る。

西安咸陽空港

上海までは春秋航空で移動。この時が初の春秋航空搭乗である。

これで西安ともお別れ。雨が強く降っていた。

ネットで予約した際、機内食25元で販売していたので頼んでおいた。「回鍋肉飯」弁当。お茶もついてきた。名簿で名前の確認をされたが、機内食頼んでいたのは自分を含めて3人だけだった。

上海虹橋空港第1ターミナル

約2時間後、上海へ到着した。西安と違ってこちらは晴れていた。